【フランス】 若手投入、ひらめきに満ちたプレーに磨き

France

世界ランキング7位(2019年11月)

フランスの魅力は「想定外」だろう。才能にあふれ、ひらめきに満ちた「フレンチフレア」と称されるプレーは相手にとって予測不可能だ。フランスラグビーはそのたびにスタジアムをどよめかせる。

驚きはプレーだけではない。ワールドカップ(W杯)では準優勝3回の実績を持つ。前評判は必ずしも高くなかったが、1999、2007年大会では大本命のニュージーランドを破る名勝負を見せてくれた。

今大会も事前の評価はあまり高くない。今年の欧州6か国対抗は、スクラムハーフにモルガン・パラ、スタンドオフにカミーユ・ロペスというベテランハーフ団でスタートしたが連敗。3戦目から22歳のアントワーヌ・デュポンと、20歳のロマン・ヌタマックという若手に切り替え、ようやく2勝した。鮮やかな青いジャージーをまとう「レ・ブル」(フランスチームの愛称)は悩みを抱えながらW杯日本大会に臨むことになる。

試行を繰り返したハーフ団はスクラムハーフにデュポン、スタンドオフにロペスという組み合わせに落ち着くようだ。ラグビーはスクラムハーフとスタンドオフのハーフ団が試合を組み立て、フランスでは特にスフラムハーフの影響力が強い。デュポンはそんな「伝統」の継承者だ。攻撃的でスタンドオフもこなす。

バックス陣では、体重120キロ超のベテランセンター、マチュー・バスタローは落選したが、ウィングのダミアン・ピノー、複数のポジションをこなせるヌタマック、トマ・ラモスらフランスプロリーグ「トップ14」での活躍も光る若手が名を連ねた。

ヌタマックは2018年のU20(20歳以下)世界選手権優勝メンバーで、広い視野と素早い判断力がレ・ブルを活性化する。父もフランス代表で活躍した名選手だった。フレンチフレアの体現者として、そのプレーに注目したい。2011年ニュージーランド大会以来の出場となるフルバックのマキシム・メダールのカウンターアタックは相手にとって脅威だ。

フォワードは欧州屈指のフッカー、ギエム・ギラド、ナンバーエイト、ルイ・ピカモールの両ベテランが牽引する。身長203センチのロック、セバスチャン・ヴァアマイナは突破力がある。ディシプリン(規律)重視のプレーを期待したい。

関連記事

関連ニュース