【アイルランド】 ひたむきに勝利を追い求める「魂のラグビー」

Ireland

ウェールズ戦でプレーするアイルランド主将のベスト(手前右)=ロイター

世界ランキング1位

アイルランド共和国と英国の北アイルランドの統一チームで、試合前には代表チームの歌(ラグビー・アンセム)「Ireland’s Call(アイルランズ・コール)」を歌う。

アイルランド/アイルランド/共に並び立つ
肩を組み/共にアイルランドの叫びに応える

政治と宗教の問題で分断された紛争の歴史を振り返れば、肩を組んで歌う選手の姿それだけで心を揺さぶられる。アイルランドのラグビーはまさに「魂のラグビー」だ。ひたむきに、ひたすらに勝利を追い求める。

2018年には欧州6か国対抗を全勝で制し、世界ランキング1位だったニュージーランド(NZ)にも勝利した。NZ出身のジョー・シュミットがヘッドコーチに就任した2013年以降、チームはレベルアップしているが、ワールドカップ(W杯)では8強が過去最高だ。

日本大会を占う意味でも注目された今年の欧州6か国対抗は、イングランド、ウェールズに敗れ3位に終わった。2018年に国際統括団体ワールドラグビーの年間最優秀選手に選ばれたスタンドオフのジョナサン・セクストンは激しいプレッシャーをかけ続けられ、冷静さを失うような場面も見られた。グループリーグで同じ組に入る日本には参考になるだろう。

アイルランドはチームの軸となるセンターラインが安定している。フッカーで主将のローリー・ベスト、ナンバーエイトのCJ・スタンダー、スクラムハーフのコナー・マレーとセクストンのハーフ団、フルバックのロブ・カーニーは、それぞれ自らチャンスメーカーとなるだけでなく、チームの潜在力を最大限に引き出す。センターのバンディー・アキは鋭いステップが持ち味で相手ディフェンスを翻弄する。ジェイコブ・ストックデイルは191センチの長身で決定力あるウィングだ。

セクストンはニュージーランドのボーデン・バレットと並び世界屈指のスタンドオフと評価されている。1か月半の長丁場となるW杯では34歳とベテランの域に達したセクストンの出来が勝敗を左右しそうだ。

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