平成時代~戦没者追悼

 
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 戦後73年、平成最後の8月15日を迎えた。退位を来春に控えた天皇、皇后両陛下は平和への深い思いを胸に、全国戦没者追悼式に臨まれる。昭和一桁生まれの両陛下は常に戦没者とその辛苦を思い、「慰霊の旅」を続けて来られた。
 陛下は皇太子時代の記者会見で「日本では、どうしても記憶しなければならないことが四つある」と述べ、沖縄戦終結、広島と長崎への原爆投下、終戦、それぞれの日を挙げられた。両陛下の思いと行動は、皇太子ご一家、秋篠宮ご一家へと受け継がれている。今や戦後生まれは8割を超える。戦争の記憶と慰霊の心を次代に引き継ぐ努力が続く。

※読売新聞は2017年12月16日付け朝刊から、「平成時代」の連載を始めました。読売新聞のご購読はこちらから。

 
 戦後70年の「慰霊の旅」としてパラオを訪問中の天皇、皇后両陛下は2015年4月9日午前(日本時間同)、ペリリュー島の「西太平洋戦没者の碑」の前で供花された。

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 皇后さまは2015年10月20日、81歳の誕生日を迎え、これに先立ち、宮内記者会の質問に文書で回答された。
 戦後70年を迎えたこの年を「改めて過去を学び、当時の日本や世界への理解を深める大切な機会」と受け止められたという。4月に天皇陛下とともに訪れた激戦地・西太平洋のパラオでの慰霊では、日本兵約1万人が玉砕したペリリュー島にヘリで向かう途中、眼下に美しい鳥の姿を目にされた。「亡くなった方々の御霊みたまに接するようで胸が一杯になりました」と当時の心境を描写された。

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 天皇陛下は2015年12月23日、82歳の誕生日を迎えられた。
 これに先立ち、皇居・宮殿で記者会見に臨み、「様々な面で先の戦争のことを考えて過ごした」と、戦後70年の節目を迎えたこの1年を振り返られた。
 陛下は、「平和であったならば、有意義な人生を送った人々が命を失った」と述べ、戦没者へ深い哀悼の意を示すとともに、戦争を知らない世代が増えていることを挙げ、「先の戦争のことを十分に知り、考えを深めていくことが、日本の将来にとって極めて大切」と強調された。

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新春恒例の歌会始の儀が2016年1月14日、皇居・宮殿「松の間」で行われた。
 お題は「人」。
 天皇陛下は、2015年4月に戦後70年の「慰霊の旅」として西太平洋のパラオを訪問したことを歌にされた。先の大戦の激戦地ペリリュー島で日本の戦没者慰霊碑に供花し、約10キロ南西のアンガウル島に向かって黙礼した時のことを詠まれた。

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 フィリピンを訪問された天皇、皇后両陛下は2016年1月27日夜、アキノ大統領主催の晩餐ばんさん会に出席された。

 天皇陛下は、同国が先の大戦で日米間の熾烈しれつな戦場になり、多くのフィリピンの人々が犠牲になったことに触れ、「日本人が決して忘れてはならないことであり、この度の訪問においても、私どもはこのことを深く心に置き、旅の日々を過ごすつもりでいます」と述べられた。

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 天皇、皇后両陛下は2016年4月12日、東京都八王子市の武蔵陵墓地を訪れ、昭和天皇の武蔵野陵と香淳皇后の武蔵野東陵をそれぞれ参拝された。

 宮内庁によると、先の大戦の戦没者を慰霊した1月のフィリピン訪問などを報告されたという。

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 天皇、皇后両陛下は2018年3月27日、空路で沖縄県入りし、先の大戦で激戦地となった糸満市の国立沖縄戦没者墓苑で供花し、遺族らに声をかけられた。
 両陛下の沖縄訪問は11回目。宿泊先のホテルでは、「豆記者」として本土に派遣されたことがある県内の小中学生らが出迎えた。

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