「大丈夫かな。瞳に力がなくなってきたかな……」。病気を併発し、呼吸の浅くなってきたシェルを見守る山下万穂さん(36)。6時間後、生後5か月の子猫は山下さんの横で静かに息を引き取った(9月4日午後10時35分、名古屋市の「Famille」で)
心配そうにシェルを見つめるFamilleの代表・熊崎純子さん(56)(右)と山下万穂さん(36)。シェルターで暮らす認知症のシバ犬・千畝も様子を見に来た(9月4日、Familleで)
白血病と伝染性の腹膜炎を併発した生後5か月の子猫・シェルがスープをつけた指をじっと見つめた(9月4日午後10時7分、Familleで)
多頭飼育崩壊の家から愛護センターを経て、Familleに引き取られたシェルは最期、人のぬくもりの中でその命を終えた(9月5日、Familleで)
ひつぎ代わりの段ボールはたくさんの花束とメッセージであふれた。亡くなったシェルの葬儀で最後の見送りをするFamilleのスタッフら(9月5日、Familleで)
Familleの老犬シェルターで穏やかに暮らすシバ犬の千畝(9月5日)
朝の食事の準備をするFamilleのスタッフら。Familleでは現在、老犬シェルターに8頭が暮らす(9月5日)
老犬シェルターで朝ご飯を食べさせてもらうメルル(9月5日、Familleで)
ボランティアに散歩に連れて行ってもらう認知症で盲目のシバ犬・千畝(9月5日、Familleで)
「ノムさん、足拭いておうち入ろうか」。看取りボランティアとして自宅で高齢のシバ犬を介護する佐藤明日香さん(45)。ノムさんは車いすを使っても歩行が困難になったが、「この子を通して、たくさんのことを学ばされています。最期の時まで、がんばって過ごしてほしい」と話す(9月10日、愛知県豊明市で)
佐藤明日香さんが看取りボランティアとしてシバ犬のノムさんを自宅に迎えて1年5か月。衰えていく姿に心は痛むが、精いっぱいの愛情を注ぐ毎日だ(9月10日、愛知県豊明市で)
佐藤明日香さんが看取りボランティアとしてシバ犬のノムさんを自宅に迎えて1年5か月。衰えていく姿に心は痛むが、精いっぱいの愛情を注ぐ毎日だ(9月10日、愛知県豊明市で)
柔らかな日差しに包まれるAzulの窓際に看取った犬たちの骨壺が並ぶ。「いつまでも忘れないよ」。忙しい中にも穏やかな時が流れていた(6月9日、福岡県古賀市のAzulで)
スタッフ(左奥)に抱かれる雑種のふきは7月下旬に旅立った。「一緒にいれば、日々愛情は増します。命と向き合いながら、いつも自問自答しています」。点滴や投薬、食事の介助など、24時間介護を行う看取りの現場に葛藤は消えない(6月10日、Azulで)
排せつの介助をしてもらうポインターのロッテンマイヤー。リハビリを重ねて歩けるようになり、Azulで元気に暮らす(6月10日)
飼い主から介護を請け負った犬たちと看取りのために引き取った犬たちが一緒にに暮らすAzul。食事の介助や投薬など、介護は24時間続く(6月10日)
リハビリを重ねて歩けるようになったが、自分で排せつのできないポインターのロッテンマイヤー(6月9日、Azulで)
食事の介助を受ける犬の周りに他の犬たちも集まってくる。慌ただしくも、にぎやかな時間がAzulに流れる(6月9日)