東京2020パラリンピック

世界のトップアスリートたち・後編

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制作・著作 読売新聞

 パラリンピック東京大会には、162か国・地域から、難民選手団も含めて、約4400人の選手が参加した。コロナ禍やさまざまな困難を乗り越えて日本にやってきた選手たち。その表情や戦いぶりを紹介する。(2021年9月公開、更新)

車いすフェンシング女子個人フルーレ決勝で中国の選手に勝利し、金メダルを獲得したイタリアのベアトリーチェ・ビオ(24)。2016年のリオ大会でも個人、団体で金メダルを獲得。「ベベ」の愛称で知られ、インスタグラムではフォロワー120万(8月28日)=川崎公太撮影

5歳でフェンシングを始めたが11歳で髄膜炎により両手足を失った(8月28日)=川崎公太撮影

開会式でイタリアの旗手も務めたベアトリーチェ・ビオ(右)(8月24日)=鈴木毅彦撮影

車いすフェンシング女子個人フルーレの表彰式で金メダルを手にするビオ。団体の銀と合わせて今大会は二つのメダルを獲得した(8月28日)=川崎公太撮影

過去6度優勝しているイランの巨漢たちの中でも頭二つ分ほど大きいのが、身長2メートル46のモルテザ・メヘルザドセラクジャニ(中央)(8月31日)=横山就平撮影

ホルモンの異常による先端巨大症に加え、16歳の時に自転車事故で骨盤を骨折した影響で右脚の成長が止まって左右差が15センチに広がり、普段は車いすを使用している。落ち込んで引きこもっていたが、テレビの特集で彼を見たイランの代表コーチにスカウトされ、前回のリオ大会で優勝、今大会も金メダル獲得に貢献した(8月31日)=横山就平撮影

陸上男子走り幅跳び決勝で8メートル18を記録したマルクス・レーム(ドイツ)の5回目のジャンプ。自身が持つ世界記録は8メートル62。五輪でメダルを狙える記録を持ち、自身も出場を熱望している(9月1日)=鈴木毅彦撮影

翌日行われた表彰式で金メダルを見つめるマルクス・レーム。2位との差は79センチ。圧倒的な差をつけて大会3連覇を果たした(9月2日)=鈴木毅彦撮影

アフガニスタン代表のザキア・クダダディは、イスラム主義勢力タリバンが8月15日、首都カブールに進攻したことで出国が危ぶまれた。インターネットに投稿した動画で「大会に参加したい。助けてください」と訴えると、フランスなどが支援の手を差しのべてパリへの退避がかない、悲願の来日を実現させた。テコンドー(上肢障害)に出場した(9月2日)=近藤誠撮影

女子49キロ級に出場したこの日は、1回戦敗退後の敗者復活戦で中盤までリードを奪ったが、終盤になって相手の猛攻に逆転を許した。対戦したウクライナの選手(手前)は「アフガンの現状を心配している。戦えてよかった」と健闘をたたえた(9月2日)=近藤誠撮影

アフガニスタン情勢の悪化で東京パラリンピックへの参加が危ぶまれていた陸上男子のホセイン・ラスーリが8月31日、走り幅跳びに出場し、大きな拍手で迎えられた=杉本昌大撮影

ラスーリは8月20日過ぎ、テコンドー女子のザキア・クダダディとともに母国からパリに避難、28日夕に羽田空港に到着した。本来予定していた陸上100メートルは終了していたため、国際パラリンピック委員会の特例で、走り幅跳びの参加を果たした(8月31日)=杉本昌大撮影

自転車・トラック女子3000メートル個人追い抜き(運動機能障害)で優勝した英国のサラ・ストーリー。パラリンピックには1992年バルセロナ大会から競泳競技に、2008年の北京大会からは自転車競技に出場する(8月25日)=秋月正樹撮影

自転車・ロード女子タイムトライアルでも金メダルを獲得したサラ・ストーリー。母国開催のロンドン大会では、4個の金メダルを獲得するなど、数々のメダルを手にしてきた(8月31日)=池谷美帆撮影

自転車ロード女子ロードレースでゴールするサラ・ストーリー。今大会三つ目の金メダルを獲得した(9月2日)=菅野靖撮影

競泳男子200メートル個人メドレー決勝で力強い泳ぎを見せるイハル・ボキ(ベラルーシ)。生まれつきの視覚障害で、6歳の頃、母親の勧めで水泳を始めた。パラリンピックの2012年ロンドン、16年リオデジャネイロ大会で計11個の金メダルを獲得した(8月30日)=川崎公太撮影

競泳男子200メートル個人メドレーの表彰式で金メダルを手にするボキ。今大会は新たに5個の金を手に入れた。6冠を狙った9月1日の100メートル平泳ぎは5位に終わり、東京での戦いを終えた(8月30日)=川崎公太撮影

車いすテニス男子シングルスに出場したフランスのステファン・ウデ(50)。25歳の時にバイク事故で負傷し、左太ももから下を切断した。北京大会とリオ大会で男子ダブルスの金メダル、ロンドン大会男子シングルス銀メダルなど、大会ごとにメダルを獲得してきた(9月1日)=近藤誠撮影

シングルス準々決勝でライバル・国枝慎吾(右)と対戦して敗れたが、試合後には笑顔で健闘をたたえ合った。今大会は男子ダブルスで優勝した(9月1日)=近藤誠撮影

競泳 女子200メートル個人メドレー(運動機能障害)で優勝し、ガッツポーズするニュージーランドのソフィー・パスコー(9月1日)=川崎公太撮影

ソフィー・パスコーは2歳の時に芝刈り機による事故で左脚の膝から下を失った。200メートル個人メドレー決勝では、激闘の疲れもあり、プールサイドで動けなくなった(9月1日)=泉祥平撮影

200メートル個人メドレーはパラリンピック4連覇。これまで数々のメダルを獲得してきた。今大会は金メダルが二つ、合計四つのメダルを獲得した(9月1日)=川崎公太撮影

陸上男子100メートル(車いす)決勝で力強い走りを見せる米国のレオペッカ・タハティ(中央)(9月1日)=杉本昌大撮影

陸上男子100メートルはリオ大会まで4連覇。今大会の決勝では、タイのアティワット・ペンヌーアに敗れ2位となり、5連覇を阻まれた(9月1日)=杉本昌大撮影

パラリンピックの陸上で最も注目されるのが義足スプリンター最速を決める男子100メートルT64。英国のジョニー・ピーコック(中央)は3連覇を狙った(8月30日)=鈴木毅彦撮影

ゴールでは4人がほぼ一線。1位から3位まで0秒03差。優勝したのはフェリックス・シュトレング(左端)。ピーコック(右端)はヨハネス・フロールス(右から2人目)と同着の3位に終わった(8月30日)=杉本昌大撮影

3連覇は阻まれたが、レース後、ピーコックはユニオンジャックを手に笑顔を見せた(8月30日)=杉本昌大撮影

アーチェリー女子リカーブ個人決勝でイタリア選手に勝利し、優勝したイランのザハラ・ネマティ(36)。18才の時に交通事故で脊髄を損傷した。2016年のリオデジャネイロでは五輪、パラリンピックの両大会に出場したことで知られる(9月2日)=秋月正樹撮影

アーチェリー女子リカーブ個人の表彰式で金メダルにキスをするザハラ・ネマティ。2012年のロンドン大会で獲得した金メダルは、パラリンピックのアーチェリーでイラン人として初めてのものだった。さらにイラン女性として、初めての獲得した金メダルとして知られる(9月2日)=秋月正樹撮影

ボッチャ個人決勝で、杉村英孝と対戦するタイのワトチャラポン・ウォンサ(30)。先天性の脳性まひだが、2003年に学校でボッチャと出会った。リオ大会の覇者で連覇を目指したが杉山に阻まれた(9月1日)=沼田光太郎撮影

個人では銀メダルとなったウォンサ。一方、チームでは、準決勝で日本を破った。2012年ロンドン大会から続くタイの3連覇に貢献した(写真は9月1日の個人の表彰式)=沼田光太郎撮影

陸上女子走り幅跳びに出場したフルール・ヨング(オランダ)。16歳のとき、血液中の細菌感染により、両脚膝下と、手の指を8本を失った(8月28日)=鈴木毅彦撮影

1回目の跳躍で6メートル16の世界新記録を出して優勝した(8月28日)=鈴木毅彦撮影

フルール・ヨングは優勝が決まると、自らの記録を示す電光板の横でジャンプした(8月28日)=鈴木毅彦撮影

【撮影】読売新聞写真部
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