豊島将之竜王(30)に羽生善治九段(50)が挑んでいる竜王戦七番勝負は2020年11月7、8日、第3局が行われた。紅葉色づく京都の名刹・仁和寺での対決は豊島竜王が制し、2勝1敗と白星を先行させた。大激戦を写真で振り返る。
対局前日 両雄が仁和寺入り
両雄が検分する対局室は「宸殿」。世界遺産の仁和寺にあって、御殿の中心をなす貴重な建築物とされる<52>
検分を終えた両雄が揮毫した。トップ棋士の文字は美しい
対局に先立ち、インタビューに答える両雄<53>
金堂を見学<54>
紅葉色づく夕暮れの境内を歩く豊島竜王<55>
羽生九段も、そぞろ歩き<56>
対局初日
豊島竜王が、駒を盤上に広げた<57>
先手・羽生九段<58>
後手・豊島竜王<59>
7日のおやつ。左から、午前の豊島竜王、羽生九段。午後の豊島竜王、羽生九段。この竜王戦10度目のおやつで、ついに豊島竜王がフルーツ盛り以外を食べた
7日のランチ。左が豊島竜王、右が羽生九段。ともに仁和寺の宿坊のメニューを注文した
休憩を終え、対局室へ向かう豊島竜王<60>
渡り廊下を歩き、対局室へ向かう羽生九段<61>
暖房器具を調節する羽生九段<62>
対局室へ戻ってきた豊島竜王<63>
考え込む両雄<64>
日が沈み、仁和寺の廊下に灯がともる
羽生九段の封じ手が入った封筒を、豊島竜王の手がつかむ<65>
初日を終え、対局室を後にする豊島竜王<66>
対局2日目
午前9時、対局再開。羽生九段の封じ手は▲9五同歩だった。右は立会人の福崎文吾九段<67>
この日は封じ手の開封を生で見守ったファンもいた<68>
メガネを外した豊島竜王<69>
豊島竜王の手<70>
棋譜を確かめる羽生九段<71>
時計を置く羽生九段の手<72>
大盤解説会に足を運んだファンらは、境内のテントで検温を受けた
8日のおやつ。左から、午前の豊島竜王、羽生九段。午後の豊島竜王、羽生九段
8日のランチ。左が豊島竜王、右が羽生九段。7日の注文が両者入れ替わった格好だ
大盤解説会場。立会人の福崎九段(左)と藤井奈々女流初段が、ファンの前で指し手の意味を解説した<73>
控室に入る羽生九段。美しい紅葉に一瞬、視線を投げたようにも見える<74>
凛とした雰囲気の廊下を歩く豊島竜王<75>
羽生にらみ。この対局では、しばしば険しい表情を見せた<76>
164手目の△5三同歩で、相手の銀を取る豊島竜王。一進一退の終盤、この一手で勝利への道筋をつけた<77>
羽生九段が投了。豊島竜王が172手までで死闘を制し、シリーズ2勝目を挙げた<78>
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第4局以降も、きっと熱戦が待ち受けている――