有人潜水調査船「しんかい6500」

未知へ潜って30年

大原一郎撮影 
読売新聞オンライン
制作・著作 読売新聞

午前8時、母船「よこすか」の甲板で、その日の潜航内容を確認する「しんかい6500」の運航チーム(2021年3月12日、相模湾の初島南東沖で)

母船の格納庫で潜航に向けた準備作業が進む「しんかい6500」(3月5日、房総半島沖で)

操縦士たちが乗り込み、分厚いハッチが閉じられた(3月8日)

駿河湾沖で母船の巨大クレーンにつり上げられた「しんかい6500」。3人の乗員を乗せ、水深3500メートルを目指した(3月10日、静岡県御前崎市の南東約50キロ沖合で)

着水作業の様子を「しんかい6500」の小さな窓から確認する操縦士(3月12日、相模湾の初島南東沖で)

海面に降ろされた「しんかい6500」。潜航に向けた海上作業のため、スイマーがボートから飛び込んだ(3月11日、相模湾沖で)

クレーンやロープを操作する母船の後部操舵室から作業を見守る「よこすか」の乗組員(3月11日、相模湾沖で)

母船と「しんかい6500」をつなぐ2本のロープ(吊り上げ索)をスイマーが取り外した。潜航開始までの最終段階だ(3月11日、相模湾沖で)

バラストタンクの弁が開き、クジラの潮吹きのようなしぶきを上げて潜航を開始する「しんかい6500」(3月11日、相模湾沖で)

潜航中の船内で機器を確認する操縦士たち。これまで432回の潜航経験を持つベテランの桜井利明さん(右)はこの潜航を最後に第一線から退き、今後は陸上での支援を担当する。最後の潜航で「若手のたくましい姿を見られよかった」と話した(3月6日、相模湾の初島南東沖で)

母船の「総合司令室」で「しんかい6500」の位置や状況を監視する運航チームのメンバー(3月11日、相模湾沖で)

母船のモニターには「しんかい6500」が海底を移動した航跡が表示されていた(3月11日、相模湾沖で)

母船のモニターに映し出された「しんかい6500」が撮影した映像。海底に生息するシロウリガイの上を食品包装のプラスチックごみが漂っていた(3月12日、相模湾沖で)

潜航を終えて海面に浮上し、夕日に照らされる「しんかい6500」(3月6日、相模湾の初島南東沖で)

母船に引き上げるため「しんかい6500」の上に飛び乗ったスイマーたち(3月7日、駿河湾で)

潜航を終え母船に引き上げられる「しんかい6500」。船体から大量の水しぶきが流れ落ちた(3月10日、静岡県御前崎市の南東約50キロ沖合で)

旗の合図でゆっくりと引き上げられる「しんかい6500」(3月12日、相模湾沖で)

引き上げられ、甲板に降ろされる「しんかい6500」(3月10日、相模湾の初島南東沖で)

潜航終了後の整備を行う運航チームのメンバー(3月10日、静岡県御前崎市の南東約50キロ沖合で)

深海での大きな水圧に耐えるため、油を満たしたホースの中を通された配線は一つひとつ傷などがないか点検される(3月8日、相模湾の初島南東沖で)

潜航後、取り外して洗浄される窓のアクリル。二重構造になっていて、人が乗る耐圧殻に取り付けられた分厚いアクリル部分を守るため、外側にもう一枚組み付ける構造になっている(3月5日、相模湾の初島南東沖で)

翌日の潜航に向け、搭載するリチウムイオン電池に充電のためのコードが接続される(3月7日、駿河湾で)

水深約3500メートルの潜航で、水圧により押しつぶされたカップ麺の発泡スチロール容器(右)。6500メートルではさらに小さく押しつぶされ、元の大きさの3分の1ほどになるという

30年間で1600回近い潜航を無事故で行ってきた

調査海域では連日、潜航が続く。運航チームのメンバーの一日は甲板上でのラジオ体操から始まる(3月10日、相模湾の初島南東沖で)

母船の格納庫で整備のため分解される「しんかい6500」。小さな不具合でも運航チーム総出で整備し万全を期す(3月8日、相模湾で)

外装が外された「しんかい6500」。茶色いブロックは浮力材。機器は金属製の耐圧容器の中に納められている(3月8日、相模湾で)

クレーンの作業前、指さし確認する「よこすか」の乗組員(3月9日、駿河湾で)

母船の甲板上で潜航前の準備作業を進める「よこすか」の乗組員。奥は富士山(3月9日、駿河湾で)

引き上げられた「しんかい6500」の窓越しに操縦士と目が合い、「うまくいったな」と笑顔でジェスチャーを送る桜井利明さん(3月12日、相模湾沖で)

次の潜航場所に向かうため、海原を進む母船「よこすか」(3月10日、相模湾の初島南東沖で)

「体験航海」を終え、母船を下りた大学生たち。京都大の宮下裕策さん(左端)は「海底の噴出に地球のエネルギーを感じた」。北海道大の佐々木勇人さん(右端)は「人が乗るからこそ、運航する人たちの慎重な整備や作業の重要さが分かった」と潜航を振り返った(3月28日、神奈川県横須賀市で)

【撮影】読売新聞写真部・大原一郎
2021年6月24日公開
  読売新聞オンライン
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