2008北京 伝説の熱投

上野の413球

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制作・著作 読売新聞

 上野の413球――と人は呼ぶ。2008年北京オリンピック、ソフトボール競技のラスト2日間。当時26歳だった日本のエース・上野由岐子は、女王アメリカを撃破した決勝までの3試合で、延長を含む計28イニングを一人で投げ抜き、チームを金メダルに導いた。伝説の熱投を写真で振り返る。

躍動感あふれる上野の投球フォーム(8月21日、北京オリンピック決勝・アメリカ戦で=以下7枚同)

2日間で3度目となる先発投手を務め、アメリカの打者に立ち向かった

相手主砲のバストス(奥)に本塁打を浴び、天を仰ぐ

ピッチャー前のゴロをダッシュよく処理

完投勝ちで悲願の優勝。上野の元へナインが駆け寄る

ナインに肩車され、右の人さし指をあげて優勝の喜びを表現

表彰式では、泣きじゃくりながら金メダルを示した

▽決勝(8月21日)
日本 0011001-3
米国 0001000-1
 上野の投球数は95球。被安打5、自責点1で完投した。前日も2試合を投げ抜いていた――。

決勝前日の準決勝アメリカ戦、5回に送りバントを処理(捕手は峰幸代)

準決勝の延長9回、アメリカのバストス(手前)に痛恨の3ランを打たれ、立ち尽くす上野

▽準決勝(8月20日、デーゲーム)
米国 000000004-4
日本 000000001-1
 上野は147球を投げ、被安打6、自責点3。敗れた日本は3位決定戦へ。

準決勝と同じ8月20日の夜に行われたオーストラリアとの3位決定戦でも好投。笑顔の陰に疲れを隠した

オーストラリアとの3位決定戦でサヨナラ勝ちし、日本は決勝に駒を進めた。12回を投げ抜いた上野を、ナインがねぎらう

▽3位決定戦(8月20日、ナイトゲーム)
豪州 100000100010 -3
日本 000200000011X -4
 上野は171球、被安打7、自責点2の完投勝ちで、日本を決勝に導いた。

喜びのあとさき

夕風に国旗のはためく北京オリンピックの選手村。金メダル獲得から一夜明けた8月22日、インタビューに答えた

北京オリンピックを終えて帰国し、成田空港で仲間と共に記者会見(8月23日)

2008年秋の園遊会に招待された上野は、天皇在位中の上皇ご夫妻と歓談した(10月23日)

【撮影】読売新聞写真部
【編集】読売新聞配信部
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