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    時速60キロで土砂流出か、猛スピードで民家へ

    • 北海道厚真町の大規模な土砂崩れ現場(6日、読売チャーターヘリから)
      北海道厚真町の大規模な土砂崩れ現場(6日、読売チャーターヘリから)

     北海道で発生した最大震度7の地震で、大規模な土砂崩れが起きた厚真あつま町の山地では、土砂が時速約60キロで流出したとみられることが、京都大防災研究所の竹林洋史准教授(河川工学)の解析でわかった。山すその民家に土砂が急速に押し寄せ、被害を拡大させた可能性があるとしている。

     竹林准教授は、航空写真や現地調査で確認した地質や傾斜などのデータを基に、コンピューターで土砂が流れる速度を計算。山頂部から約35度の斜面を、大量の土砂が同約60キロで流れ出たと推定した。

     現場一帯は、崩れやすい火山灰が堆積たいせきした地質で、今夏の大雨で多量の水分を含んでいたため、さらに崩落しやすい状態だったとされる。地震の強い揺れで一気に流出し、速いスピードを維持したまま民家を襲ったとみられる。

     竹林准教授は「地震による土砂崩れで、これだけの人的被害が出ることはまれだ。土砂の勢いに加え、崩落中に巻き込まれた大量の倒木の影響も大きい」と指摘。その上で、「全国には同様の火山灰層が広がる地域も多い。自宅が山すそにあるなら、斜面が崩れやすいかどうかを確認しておくべきだ」と話す。

    2018年09月13日 15時03分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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