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    葉に虫食いで「緊急連絡」、植物の防御機能解明

     植物が虫に食べられて傷ついた際に、ほかの葉や根にもその情報を素早く伝えて防御機能を高める仕組みを、埼玉大などの研究グループが突き止めたと発表した。グループは新たな農薬の開発などに役立つと期待している。論文が14日、米科学誌サイエンスに掲載される。

     植物の葉が虫に食べられると、数分以内にその植物全体で、虫が消化不良を起こす物質の合成を促す植物ホルモンが作られることが、これまでの研究で分かっている。ただ、動物のように脳や神経を持たない植物が、傷ついたことをほかの部分にどうやって伝えるのかは不明だった。

     埼玉大の豊田正嗣・准教授(生物物理学)らが雑草のシロイヌナズナの内部の物質濃度を調べたところ、虫に食べられた部分で、うまみ成分の一種として知られる「グルタミン酸」の濃度が急上昇することが判明した。それに伴い、隣り合う細胞でカルシウムイオンの濃度上昇が次々と起こり、毎秒約1ミリ・メートルの速度で伝わることが分かった。

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    2018年09月14日 10時04分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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