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    誕生間もない宇宙、ガンマ線観測の望遠鏡で迫る

    • 稼働を始めた大型望遠鏡(10日、スペイン・カナリア諸島で)=東京大学宇宙線研究所提供
      稼働を始めた大型望遠鏡(10日、スペイン・カナリア諸島で)=東京大学宇宙線研究所提供

     東京大学などは10日、スペイン・カナリア諸島に新設した宇宙からのガンマ線を観測する世界最大級の大型望遠鏡の試験稼働を始めた。30以上の国と協力して2025年頃までに、カナリア諸島と南米チリのアタカマ砂漠に計118台の望遠鏡を設置し、誕生初期の宇宙の姿を解明する計画だ。

     望遠鏡の直径は23メートルで、1畳半ほどの大きさの反射鏡約200枚が組み合わされている。超新星爆発や巨大ブラックホールの周辺などから放出される超高エネルギーのガンマ線が、地球の大気と反応して出す弱い光を観測する。

     従来の望遠鏡よりも高感度のため、これまでは誕生から66億年後の宇宙の姿しか観測できていなかったのが、16億年後まで遡ることができるという。

     計画を進める東大の手嶋政広教授は「完成に向けて最初の第一歩を踏み出したばかり。多くの宇宙の謎を解明できると確信している」と話した。

    2018年10月11日 16時43分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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