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    バレンタインチョコ配る風習「科学と矛盾せず」

     なぜ人間は甘い物を食べたいと思うのか――。そのメカニズムを群馬大生体調節研究所の佐々木努准教授(代謝シグナル解析分野)らが解明した。意識することなく「糖分がほしい」という気持ちを抑えることで、糖尿病や肥満症の新たな治療法が開発できる可能性がある。

     佐々木准教授らは、糖分を取るとオキシトシンが脳内で働いて「糖を十分に食べた」と思わせ、さらに糖分を取りたいという気持ちを抑えていることを解明。またオキシトシンを含む神経細胞の中にある「SIRTサート1」という酵素が、「糖を十分に食べた」と感じやすくさせることもわかった。オキシトシンを投与することで、糖への欲求を抑制できる可能性がある。

     この研究成果は、科学誌「ネイチャーコミュニケーションズ」(電子版)に掲載された。

     オキシトシンは「愛情ホルモン」とも呼ばれ、社交性を高める効果がある。5日に群馬県庁で開かれた記者会見で、佐々木准教授は「糖への欲求を分析すると、バレンタインやハロウィーンなどお菓子を配ってコミュニケーションをとろうとする風習が科学と矛盾しないとわかった」と話していた。

    2018年11月06日 13時39分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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