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    パーキンソン病患者にiPS移植…京大で世界初

    • 臨床治験の移植について発表する京都大の高橋淳教授(右)ら(9日午後0時5分、京都市左京区の京都大学医学部付属病院で)=尾崎孝撮影
      臨床治験の移植について発表する京都大の高橋淳教授(右)ら(9日午後0時5分、京都市左京区の京都大学医学部付属病院で)=尾崎孝撮影
    • 記者会見に臨む(左から)菊池隆幸・京都大助教、高橋良輔・京都大病院脳神経内科長、高橋淳京都大教授(9日午後0時33分、京都市左京区で)=長沖真未撮影
      記者会見に臨む(左から)菊池隆幸・京都大助教、高橋良輔・京都大病院脳神経内科長、高橋淳京都大教授(9日午後0時33分、京都市左京区で)=長沖真未撮影

     京都大病院は9日、様々な細胞に変化する人のiPS細胞(人工多能性幹細胞)から神経細胞を作り、パーキンソン病にかかった50歳代の男性患者の脳に移植したと、記者会見で発表した。保険適用を目指した臨床試験(治験)計画の一環で、iPS細胞から作った神経細胞をパーキンソン病患者に移植した手術は、世界初となる。

     京大の高橋淳教授らは、京大iPS細胞研究所が備蓄する健康な人のiPS細胞から、脳内の情報伝達物質ドーパミンを分泌する神経細胞を作製した。京大病院で10月、患者の脳の左側に約240万個の細胞を、特殊な注射針で移植した。約半年後に右側にも移植を行う。

     京大病院によると、深刻な健康被害は出ていないという。他人の細胞を脳に移植するため、患者には今後、拒絶反応を抑える免疫抑制剤を1年間、投与する。陽電子放射断層撮影(PET)などで患者の脳の状態を確認し、2年かけて安全性と有効性を検証する。万が一、がんが発生した場合は、放射線治療や手術で除去するという。京大病院では2020年までに、50~69歳の患者計7人に移植する計画だ。

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    2018年11月09日 13時22分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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