男児1人 先天風疹症…胎内で感染 14年以来

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風疹を予防するワクチンを打つ医師。流行拡大が懸念されている(千葉市で)
風疹を予防するワクチンを打つ医師。流行拡大が懸念されている(千葉市で)

 埼玉県の医療機関で1月下旬、男児1人が先天性風疹症候群(CRS)と診断されたことが、同県などへの取材で分かった。昨年夏から風疹が流行しているが、母親のおなかの中で感染し、赤ちゃんに白内障や難聴、心臓病などの症状が出るCRSが報告されたのは、2014年秋以来だ。

 妊婦が妊娠20週頃までに風疹にかかると、赤ちゃんが胎内で感染し、CRSとなる可能性が高い。1万7000人近い患者が出た12~13年の大流行では、45人のCRSが確認され、このうち11人が亡くなった。

 同県によると、男児はCRSの症状があり、血液検査で、母親が妊娠中に風疹に感染したことが分かった。

 風疹は18年夏から首都圏を中心に増え始め、同年は2917人の患者が報告された。今年も1月20日までで207人に上っている。

[解説]社会あげ予防を

 昨年来の風疹流行で懸念されていた先天性風疹症候群の患者が報告された。赤ちゃんを守るには、風疹に対する免疫を持たない人たちへのワクチン接種を早急に進める必要がある。

 流行の中心となっているのは39~56歳の男性だ。幼少時に公的な接種の機会がなかった。厚生労働省は2月1日に制度を変え、定期接種として、こうした人たちが無料でワクチンの注射を受けられるようにする。

 妊娠中の女性は、ワクチンの性質上、接種できない。川崎市健康安全研究所の岡部信彦所長は「妊婦のパートナーなど周囲の人は風疹を持ち込まないよう、できるだけ早く検査を受け、接種につなげてほしい」と訴える。

 働き盛りの世代の男性たちに対応を促すには、自治体や企業の積極的な働きかけが重要だ。社会をあげて予防に取り組みたい。

(医療部 安藤奈々)

417013 1 テクノロジー 2019/02/01 05:00:00 2019/02/01 05:00:00 2019/02/01 05:00:00 風疹の流行が懸念された昨年8月、訪れた患者にワクチンを接種する医師(千葉市稲毛区で) https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/02/20190201-OYT1I50029-T.jpg?type=thumbnail

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