レアアース パン酵母で回収…食品添加物混ぜ 吸着率アップ 大阪市立大チーム

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 製パン用のパン酵母や食品添加物を使って、溶液中からレアアースを取り出せる新素材の開発に成功したと、大阪市立大のチームが発表した。環境に優しく、「都市鉱山」と呼ばれる使用済みの家電からレアアースを回収する技術に応用できるという。論文が英科学誌サイエンティフィック・リポーツに掲載された。

 これまで家電から金属を回収するには、塩酸で溶かした後、主に石油から作られるイオン交換樹脂を使って吸着させる方法が取られてきたが、環境への負荷が大きいことが課題だった。

 チームは、パン酵母が金属を吸着しやすい表面構造を持つことに着目。そのままでは吸着率が低いが、食用でんぷんの加工に使う食品添加物(トリメタリン酸ナトリウム)を混ぜて化学反応させ、強いマイナスの電気を帯びさせれば、プラスの電気を持つ金属イオンをより吸着できると考えた。

 実験では、溶液からネオジムやイッテルビウムなどのレアアースを回収できることを確認。7割近い回収率だった。チームのあずま雅之教授は「数年先の実用化を目指す」と話している。

◇レアアース スカンジウムやイットリウムなど17種類の元素の総称で、「希土類」とも呼ばれる。強力な磁石の材料となるネオジムなど、ハイテク電子製品に欠かせないものが多い。世界の生産量の8割を中国が占めている。

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