金魚いろいろ…1400万年前に秘密

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大森招聘教授提供
大森招聘教授提供

 金魚に多彩な形や色の品種があるのは、体の設計図にあたる遺伝情報(ゲノム)が倍増する「全ゲノム重複」というまれな現象が、1400万年前の祖先で起きたためだとする研究成果を、大阪大や国立遺伝学研究所のグループが発表した。米科学誌に論文が掲載された。

 全ゲノム重複は、何らかの原因で遺伝子の数が2倍になる現象。重複した遺伝子は世代を経るにつれて消えるが、変異して新しい形や性質を作る役割を持つと、新遺伝子として子孫に受け継がれ、進化につながると考えられている。脊椎動物の祖先では5億年前のカンブリア紀に2回起こり、多種多様な動物が出現するきっかけになったとされる。

 大阪大蛋白たんぱく質研究所の大森義裕・招聘しょうへい教授らは、フナに近い金魚「ワキン」=写真=のゲノムを解読。その結果、進化の上では比較的最近の1400万年前に全ゲノム重複が起こり、重複する遺伝子が88%残っていることがわかった。これらの遺伝子が、品種改良で多彩な品種を作り出すことに役立ったとみられる。

 工樂樹洋くらくしげひろ・理化学研究所チームリーダー(分子進化学)の話「カンブリア紀以降にゲノム重複が起きた動物は他にもいるが、痕跡があまり残っていない。金魚を詳しく調べれば、増えた遺伝子がどのように変化し、進化につながるかという謎に迫れる可能性がある」

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690741 0 テクノロジー 2019/07/14 07:57:00 2019/07/14 07:57:00 2019/07/14 07:57:00 ワキン 大森教授提供 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/07/20190714-OYT1I50031-T.jpg?type=thumbnail

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