3度目のノーベル賞狙う3代目、建設費概算要求に

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「陽子崩壊」初検出目指す

 文部科学省は、次世代の素粒子観測施設「ハイパーカミオカンデ」を、岐阜県飛騨市に建設する方針を固めた。事業費を来年度予算の概算要求に盛り込む。ノーベル賞につながる成果を得た「カミオカンデ」「スーパーカミオカンデ」の後継となる施設で、宇宙誕生の謎に迫ることで3度目のノーベル賞を狙う。

 施設は東京大宇宙線研究所が飛騨市の山中の地下に建設する。高感度の光検出器を多数備えた巨大水槽(高さ60メートル、直径74メートル)を造り、素粒子の一種「ニュートリノ」が水槽内の水と衝突した際などに出る微弱な光を捉える。2020年代後半の本格稼働を目指す。

 研究では、ニュートリノと、その反対の性質を持つ「反ニュートリノ」の違いを検証する。原子核を構成する陽子が壊れる現象「陽子崩壊」の初検出も目指す。いずれも宇宙の成り立ちの謎に迫り、現代の物理学を発展させる内容だ。まれな現象を捉えるため、水量はカミオカンデの約90倍、スーパーカミオカンデの約5倍に達する。

 文科省は今年度予算に調査費5000万円を計上、計画の意義などについて検討してきた。建設などの事業費は総額約650億円と見積もられ、国や東大のほか、計画への参加予定国にも費用を分担してもらう方向で調整を進めている。

 ニュートリノ研究では、カミオカンデによる観測で02年に小柴昌俊・東大特別栄誉教授が、スーパーカミオカンデで15年に梶田隆章・同研究所長が、それぞれノーベル物理学賞を受賞しており、費用に見合う成果を得られると判断した。

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753305 0 テクノロジー 2019/08/21 05:00:00 2019/08/21 07:00:30 2019/08/21 07:00:30 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/08/20190821-OYT1I50019-T.jpg?type=thumbnail

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