「苦しい時に迷惑をかけた」「最高のプレゼント」…吉野夫妻が会見

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記者会見後、花束を手に笑顔を見せる吉野彰さん(左)と妻の久美子さん(10日午後、東京都千代田区で)=小林武仁撮影
記者会見後、花束を手に笑顔を見せる吉野彰さん(左)と妻の久美子さん(10日午後、東京都千代田区で)=小林武仁撮影

 ノーベル化学賞の受賞が決まった旭化成名誉フェローの吉野彰さん(71)が10日、東京都内のホテルで妻の久美子さん(71)とともに記者会見に臨んだ。「研究で苦しい時に迷惑をかけた。受賞を一緒に喜んでほしい」と語りかけた吉野さんに、「最高のプレゼントをありがとうございます」と久美子さん。1時間半近くに及んだ会見中、2人の笑顔は絶えなかった。

 会見では緊張気味の久美子さんに、吉野さんが記者の質問を小声で伝えて詳しく説明するなど、仲むつまじい様子を見せた。

 吉野さんは京都大、久美子さんは京都女子大で、それぞれ所属していた考古学サークルの交流会で知り合った。久美子さんは若き日の吉野さんについて「誠実で、何事も一生懸命。公害問題などの社会悪に立ち向かっていると感じた」と話した。吉野さんが「(自分が久美子さんの)『追っかけ』だった。私がのぼせ上がって……」と照れくさそうに明かすと、久美子さんは懐かしそうにうなずいた。

 吉野さんは家では仕事の話を全くしないという。久美子さんが三十数年前、枕に付いたたくさんの抜け毛を見て、研究の苦労を感じたこともあったと振り返ると、吉野さんは「リチウムイオン電池の開発過程で問題点が次から次へと出て、辛抱強く解決していた時期だった」と語った。

 久美子さんは夫について、「好き嫌いが激しい。体のために緑黄色野菜を食べてほしいのに、一つ食べて『食べたからいい』という感じ」と明かしつつ、「要所はしっかり固めてくれる。だから安心してついていける」と褒めることも忘れなかった。

 授賞式は12月10日、スウェーデン・ストックホルムで開催される。吉野さんは「私は和服が似合わないので、洋装で出席したい」と語った。一方、登山が趣味の久美子さんは毎年10月のこの時期、ノーベル賞の発表に備えて山行を我慢してきた。同国の著名なトレッキングルート「王様の散歩道」を遠くから眺めるのを楽しみにしているという。

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839658 0 テクノロジー 2019/10/10 21:46:00 2019/10/11 00:53:08 2019/10/11 00:53:08 ノーベル化学賞の受賞決定から一夜明け、記者会見後花束を手にに笑顔を見せる吉野彰さん(左)と妻の久美子さん(10日午後2時20分、東京都千代田区で)=小林武仁撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/10/20191010-OYT1I50072-T.jpg?type=thumbnail

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