栗東トレセン「馬の寝床」でバイオマス発電…年に数千万円の売電収入も
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日本中央競馬会(JRA)が、西日本の競走馬の調教拠点「栗東トレーニング・センター」(滋賀県栗東市)でサラブレッドの寝床に使った木くずや稲わらを利用したバイオマス発電を開始した。JRAでは初の試みで、2023年には東日本の「

生物資源を燃やすバイオマス発電は、地球環境に優しい発電方式と注目されている。バイオマス燃料を燃やしても、原料の樹木や植物などが成長過程で吸収してきた分のCO2を排出するだけで、大気への影響はないとみなされる。
JRAは総工費約36億円で、栗東トレセン内に木くずや稲わらの燃焼、発電施設を完備し、昨年11月に稼働を始めた。1日58・5トンの処理が可能で、木くずや稲わらに付いた馬ふんも一緒に燃やすことができる。年間の最大発電量は410万キロ・ワット時で、一般家庭934世帯分に相当する。これで栗東トレセンの燃焼、発電施設に必要な全電力を賄い、残りで年間数千万円の売電収入も見込んでいる。
2000頭以上の競走馬がいる栗東トレセンからは、馬の寝床に使われ、ふんで汚れた木くずや稲わらが1日約55トンも排出される。これまでは