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スカイツリー展望台は「時間が速く進む」…アインシュタインの理論検証

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 東京スカイツリー(東京都墨田区)の展望台では、時間が地表よりも1日に約4・26ナノ秒(ナノは10億分の1)速く進む――。こんな実験結果を香取秀俊・東京大教授らがまとめた。「重力の違いで時間の進み方が変わる」という物理学者アインシュタインの一般相対性理論を、超高精度の時計を使って検証した形だ。

 同理論によると、重力が強い地表では時はゆっくり刻まれ、高い場所では速く進む。香取教授らは100億年で1秒しかずれない「光格子時計」と呼ばれる時計を、スカイツリーの1階と展望台「天望回廊」の2か所に設置。2018年10月~19年4月に断続的に計測し、時間の進み方を調べた。

 その結果、展望台の時計は、相対論通りわずかに速く進むことを確認。時間のずれから2か所の距離を逆算したところ約452・6メートルとなり、国土地理院が測量した展望台の高さとほぼ一致した。論文は英科学誌ネイチャー・フォトニクスに掲載される。

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