日本海溝・千島海溝でのM9級地震想定、北日本に最大30m津波…内閣府の有識者検討会

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 内閣府の有識者検討会は21日、日本海溝・千島海溝がある北海道沖から岩手県沖で起きる二つの巨大地震の想定を公表した。地震規模はともにマグニチュード(M)9級、北日本の一部に最大30メートル近い津波が到達するとの予測で、少なくとも32市町村の庁舎が浸水する恐れもある。内閣府は近く作業部会を設け、今年度中にも人的被害や経済への影響の想定を取りまとめる。

 検討会では、過去約6000年間の津波の痕跡調査などをもとに、日本海溝(三陸・日高沖)では最大でM9・1、千島海溝(十勝・根室沖)ではM9・3の巨大地震が起きると推計した。エネルギーはそれぞれ2011年の東日本大震災(M9・0)の1・4倍、2・8倍にも上る。これらの地震が起きた場合の津波や震度を、太平洋側の7道県(北海道~千葉県)を対象に分析した。

 津波については、波が高くなりやすい地形の多い東北地方では、日本海溝の地震の影響が大きく、岩手県宮古市で最大の29・7メートルとなるなど各地で10メートルを超えると予測。茨城、千葉両県では最大5メートル超と見込んだ。一方、千島海溝の地震では、北海道えりも町の27・9メートルをはじめ、東部に20メートル超の津波をもたらすとした。

 防潮堤が壊れる最悪の条件で、浸水域も試算。災害対応の拠点となる市町村の庁舎は、北海道24、青森4、宮城3、茨城1の自治体で浸水する結果になった。青森市では、県庁も浸水する。岩手県内のデータは「震災復興に影響しかねない」とする県の要請で、詳細の公表が見送られた。

 分析の対象地域には、建設中を含め6か所の原子力発電所があるが、廃炉作業中の東京電力福島第一原発では、敷地が浸水する恐れがあることも判明した。

 地震に関しては、千島海溝の方が強く揺れる範囲が広く、北海道東部の厚岸あっけし町と浜中町の2町では震度7と予想された。

 想定震源域では、数百年ごとに巨大地震が起きるとされ、前回(17世紀)の発生からの経過時間を踏まえ、検討会は「切迫性が高い」と指摘した。座長の佐竹健治・東京大教授は「広域で浸水し、発電所などのインフラが大被害を受ける。被害を受ける前提で、事業継続計画などを充実させるべきだ」と話している。

 内閣府は東日本大震災を教訓に、甚大な被害が見込まれる地震の最大想定見直しを進めており、今回は南海トラフ地震(東海沖~九州沖)、首都直下地震に続く3例目となる。

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1178064 0 テクノロジー 2020/04/21 11:42:00 2020/04/21 13:27:05 2020/04/21 13:27:05

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