2022年宇チューの生活…ISSでマウス飼育実験、有人月探査の健康管理に
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宇宙航空研究開発機構(
無重力状態のISSに長期滞在した宇宙飛行士は、骨や筋肉が弱くなったり心臓が肥大したりすることが知られている。ただ、重力がどこまで小さくなると健康に影響が出るかなど、詳細は不明な点が残っている。
実験では、ISS内でマウスの飼育ケージを回転させて遠心力をかけ、月の重力(地球の約6分の1)など、4種類の重力環境を再現して飼育する。マウスは補給船などを使って地球に戻し、健康状態の変化を調べる。飼育するのは24匹で、過去最多となる。白川正輝・JAXAきぼう利用企画グループ長は「健康に影響が出る境目となる重力を探りたい」と話す。
宇宙飛行士を月へ送る米国の「アルテミス計画」は24年の月着陸を目指しており、日本政府は昨年10月に参加を表明した。米国は将来、有人の火星探査も構想している。