転校先では「番長」、のし上がった「元いじめられっ子」

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 今年もやはり現れた。小さな「侵略者」がぞろぞろと――。外来種のヒアリが春以降、相次いで見つかっている。こんな招かれざる来訪者に、日本はいつも手を焼いてばかり。恨み節をうっかり口にすると、海外からはこう言われかねない。「お互いさま」だと。(科学部 松田俊輔)

東京港200匹、千葉1000匹

ヒアリへの注意喚起を促すパンフレット(東京江東区の青海ふ頭で。2019年11月15日撮影)
ヒアリへの注意喚起を促すパンフレット(東京江東区の青海ふ頭で。2019年11月15日撮影)

 人に危害を加える、作物を食い荒らす、電線をかじって被害を及ぼすなど、外来種の脅威は様々だ。他の生物の存在さえも脅かし、国内の絶滅危惧種のうち爬虫はちゅう類の7割以上、両生類の5割以上の減少に外来種が関わっているという報告もある。

 ヒアリは2017年、国内では初めて兵庫県尼崎市で見つかった。以来、各地で発見が相次ぎ、外来種としては新参者ながらもすっかり有名に。今年も6月に東京港で200匹以上、千葉港で1000匹以上が確認された。

 環境省などは全国の港や空港で見回りを増やし、より効果的な駆除剤に切り替えるなど、定着防止に躍起だ。

 その攻撃性から敵なしと思われがちだが、故郷の南米では他のアリにジャングルを追われ、川沿いでひっそりと暮らしているという。外来種に詳しい国立環境研究所生態リスク評価・対策研究室の五箇ごか公一室長は、「転校先で番長にのし上がった元いじめられっ子」と例える。

ヒアリ  体長2.5~6ミリ程度のアリで、女王を中心に数千~数十万匹の集団を作る。漢字では「火蟻」と書き、腹部の毒針に刺されると焼けるように痛む。南米から米国や中国、台湾、豪州などに広がった。

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 「番長」になるのは、何も海外の生物だけではない。日本ではクラスの人気者や優等生が、海外で番長になった例もある。

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1350000 0 科学・IT 2020/07/12 05:00:00 2020/07/18 10:59:09 2020/07/18 10:59:09 https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/07/20200716-OYT1I50061-T.jpg?type=thumbnail

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