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太平洋や日本海、瀬戸内海より10倍も多い「プラごみ」…排出規制を考える時

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 私たちの生活にくまなく浸透するプラスチックが、自然界では分解されないのをご存じだろうか。ポリ袋やペットボトルなどのプラスチックごみ(プラごみ)は海洋で細かく砕け、世界中を漂う。直径5ミリ以下のプラごみは「マイクロプラスチック(MP)」と呼ばれ、魚の体内からも見つかる。プラごみは、どうすれば減らせるのか。海洋プラごみの行方を追う九州大教授の磯辺篤彦さんに聞いた。(社会部 安田信介)

行方不明のプラごみを追いかける

 プラごみが砕けて5ミリ以下のMPに至る過程を知るにつけ、「自然っていやらしい」と思います。

 例えば、ポリ袋やペットボトルが路上に捨てられ、河川から海に出ます。それから、何日くらい海岸にとどまると思います?

大学の研究室で無数のプラスチック片と向き合う日々。町役場職員だった父も科学好きだった。「子どもの頃、井戸の仕組みを確かめるために一緒に井戸を掘ったり、切った水道管にレンズをはめて月を観察したりしました。科学にも現場が大事と知る原体験だったかもしれません」=大野博昭撮影
大学の研究室で無数のプラスチック片と向き合う日々。町役場職員だった父も科学好きだった。「子どもの頃、井戸の仕組みを確かめるために一緒に井戸を掘ったり、切った水道管にレンズをはめて月を観察したりしました。科学にも現場が大事と知る原体験だったかもしれません」=大野博昭撮影

 海岸に落ちているプラごみに数字を書き込み、3年半も追跡調査した研究者がいます。その調査結果によると、およそ半年です。いったん海岸から離れかけても、何度も波が押し戻すんです。

 プラスチックの強度は半年で半分に落ちると言われています。その間、紫外線にさらされ、波に洗われ、気温の変化などで傷んだプラごみは、急速に劣化が進み、さらに細かく砕けていきます。

 最終的にMPになるまでの時間はよく分かりません。ただ、さらに細かくなると、MPは浮力を失って沈み、海中の深いところを漂います。自然自身が、有害なプラごみを育んでいるようなものです。いやらしいと思いませんか?

 世界で年間数百万トンのプラごみが海に出ていますが、行方はほとんど分かりません。いわゆる「ミッシング(行方不明の)プラスチック」です。それを追いかけるのが僕らの仕事です。

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1457862 0 科学・IT 2020/09/06 09:06:00 2020/09/06 09:06:00 2020/09/06 09:06:00 日本近海で採れたシャーレの上のマイクロプラスチップを調べる磯辺篤彦・九州大教授(15日、福岡県春日市で)=大野博昭撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/08/20200831-OYT1I50035-T.jpg?type=thumbnail

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