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エビに似た味、環境に優しい「コオロギせんべい」売り切れ続出

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良品計画と徳島大が開発した「コオロギせんべい」(徳島市で)
良品計画と徳島大が開発した「コオロギせんべい」(徳島市で)

 国連が提唱する「SDGsエスディージーズ(持続可能な開発目標)」の達成に貢献する取り組みとして、徳島大と無印良品を展開する「良品計画」は、昆虫食の「コオロギせんべい」を開発した。コオロギは家畜を育てるよりも環境に優しい食材として国際機関が注目している。(浅野榛菜)

 徳島大では4年前、コオロギの食用化研究を始めた。国連食糧農業機関(FAO)が2013年、昆虫食を推奨する報告書を作成したことが研究のきっかけの一つとなった。

 報告書では、昆虫は家畜より少ない餌と水で育てられ、環境への負荷が少ないというメリットがあるといい、具体的にコオロギやミルワームを食材として列挙。欧州連合(EU)も「新規食品」として注目する。

 徳島大によると、コオロギは、たんぱく質1キロを生産するのに必要な餌の量は牛の約2割で済むほか、温室効果ガスの排出量も牛に比べて3%程度と、環境負荷が小さいという。

 徳島大は、飼育や販売を手がけるベンチャー企業「グリラス」を設立。繁殖力が高く、1か月余りで成虫となる「フタホシコオロギ」を飼育。エビに似た味になるという。加工が容易なことから、販売に乗り出すことにした。

 徳島大の研究を知った良品計画は昨年3月に昆虫食の商品開発を持ちかけ、その後、煎餅生地にコオロギパウダーを練り込んだ「コオロギせんべい」の生産を決めた。良品計画によると、無印良品のネットストアで5月20日に販売すると当日に売り切れ。7月10日からは一部の店舗で発売を始め、8月12日には販売店舗を拡大したが、好評で売り切れることも多いという。

 徳島大助教でグリラスの会長兼最高経営責任者(CEO)を務める渡邉崇人さん(35)は「名前のある企業から販売されることで知ってもらうきっかけとなった」とし、「将来不足するとされる動物性たんぱく質の一部をコオロギで補えれば」と意気込む。

 良品計画は「商品を通じて昆虫食の背景となっている課題を少しでも多くの人に知ってもらえるように取り組んでいきたい」としている。

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1469477 0 科学・IT 2020/09/11 07:40:00 2020/09/11 18:47:26 2020/09/11 18:47:26 無印良品と徳島大が開発した「コオロギせんべい」(徳島市で) https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/09/20200907-OYT1I50040-T.jpg?type=thumbnail

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