読売新聞オンライン

メニュー

ニュース

動画

写真

スポーツ

コラム・連載・解説

発言小町

漫画

教育・受験・就活

調査研究

紙面ビューアー

その他

サービス

読売新聞のメディア

購読のお申し込み

読売新聞オンラインについて

公式SNSアカウント

[New門]深海と地球外 生命つなぐ糸

メモ入力
-最大400文字まで

完了しました

[New門]は、旬のニュースを記者が解き明かすコーナーです。今回のテーマは「深海」。

 水温2度の漆黒の闇が広がり、小指の爪ほどの面積に1トン近い水圧がかかることもある。海面から数千メートル潜れば、私たちの想像を超えた生物が暮らす。「地球最後のミステリーゾーン」。そう呼ばれる深海の世界は、無限の可能性を秘めている。

太陽光なし 熱水が作り出す生態系

 深海にうごめく生物の調査が、宇宙に浮かぶ惑星の謎を解くヒントになるかも。とっぴなようだが、深海生物と地球外生命体が、数億キロの距離を超えて不思議な糸でつながろうとしている。キーワードは、太陽の光という。

 深海は太陽光がほぼ届かない水深200メートル以下を指す。さらに数千メートル下の海底へ至る闇に、奇妙な風体の魚や貝などがいる。

 地上の食物連鎖は、植物やプランクトンの光合成が起点となる。でも、深海には光がない。このため、「化学合成生態系」と呼ばれる独特の生命サイクルを築いてきた。

 起点は、海底から湧き出す熱水や冷水である。水に混じる硫化水素やメタンといった化学物質を、バクテリアなどが体内に取り込んでエネルギー源とする。この生態系は、茨城県沖300キロの太平洋に広がる「伊豆・小笠原海溝」周辺や、小笠原諸島から南東170キロの「マリアナ海溝」の北部にある。

 光がなくても生物は生きられる。この事実は、太陽光のほぼ届かない星に生命体が存在する可能性を見いだした。

 木星の衛星「エウロパ」や土星の衛星「エンセラダス」には、水が存在するかもしれない。そんな近年の研究成果から、化学合成生態系を研究する海洋研究開発機構の藤倉克則・上席研究員は「他の星に地球外生命体がいることを科学的に証明できることもあり得る」と言う。

残り:1375文字/全文:2114文字
読者会員限定記事です
新規登録ですぐ読む(読売新聞ご購読の方)
無断転載・複製を禁じます
1473764 0 科学・IT 2020/09/13 05:00:00 2020/09/13 09:12:19 2020/09/13 09:12:19 https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/09/20200912-OYT1I50075-T.jpg?type=thumbnail

ピックアップ

読売新聞購読申し込み

読売IDのご登録でもっと便利に

一般会員登録はこちら(無料)