ワニがヘリウム吸うと、鳴き声はどう変わる?…イグ・ノーベル賞に西村・京大准教授ら

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 【ワシントン=船越翔】愉快で奥深い研究をたたえる「イグ・ノーベル賞」の授賞式が17日(日本時間18日)、オンラインで行われた。声色を変える無害なヘリウムガスをワニに吸わせて鳴き声の仕組みを解明したとして、西村剛・京都大霊長類研究所准教授(45)ら日米欧のチーム5人が「音響学賞」を受賞した。日本の研究者の受賞は14年連続。

 人はのどでふるわせた空気の振動のうち、特定の周波数のものを口や鼻の中で起きる「共鳴」現象で増幅し、声を作り出す。ヘリウムを吸った人の声がアヒルの声のように高く聞こえるのは、ヘリウム中では空気中よりも共鳴が起きる周波数が高くなるためだ。

 研究チームはヘリウムを注入した水槽内で、中国の固有種で絶滅が危惧されているヨウスコウワニの声を分析した。同種は交尾期、異性の声を聞くとそれに呼応してうなるような声を出すため、今回、メスにあらかじめ録音したオスの声を繰り返しスピーカーで聞かせて、メスの声を録音。通常より高く聞こえたことなどから、打楽器のように空気を直接振動させるのではなく、人と同じく共鳴を起こしていると結論づけた。鳥類やテナガザルも同様の発声の仕組みを持つことが確かめられているという。

 西村さんは「うれしい。実際にワニにヘリウムを吸わせるのは大変で、労力をかけて実験した姿勢も評価されたのではないか」と喜びを語った。授賞式は例年、米ハーバード大で開かれてきたが、今年は新型コロナウイルスの影響で、オンライン形式となった。

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1486373 0 科学・IT 2020/09/18 07:26:00 2020/09/18 13:36:04 2020/09/18 13:36:04 https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/09/20200918-OYT1I50029-T.jpg?type=thumbnail

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