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「人々を笑わせ、考えさせた」日本人が連続受賞…背景にある意外な「共通項」

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[New門]は、旬のニュースを記者が解き明かすコーナーです。今回のテーマは「イグ・ノーベル賞」。

欧米クスッと 日本の「お家芸」

 今年のノーベル賞は、日本人の3年連続受賞とはいかなかったが、「ノーベル」の名を冠したもう一つの賞は14年連続で受賞者が出た。「人々を笑わせ、考えさせた」業績に贈られるイグ・ノーベル賞だ。相次ぐ受賞の背景には、ちょっと意外な「共通項」と、昔ながらの日本人気質があるようだ。

ワニの「共鳴」解明 14年連続受賞

 人や鳥のように、ワニものどをふるわせ、空気の振動を口や鼻で「共鳴」させて鳴くのだろうか。今年9月、音響学賞を受賞した西村剛・京都大准教授(45)らは、そんな疑問を確かめようと研究を始めた。

 動物園では黙り込んでいるように見えるが、仲間とコミュニケーションを取る際などには短いうなり声を出す。だが、発声の仕組みは不明だった。

 そこで、声を甲高く変えるパーティーグッズとしても知られるヘリウムガスに着目。共鳴していなければ声は変わらないが、吸わせたところ人と同じく変な声に。西村准教授は「ワニ、鳥ともに共鳴の仕組みなら、系統的にその間にいた恐竜も同じだったのでは」と推測する。

 1993年の米映画「ジュラシック・パーク」では、複数の動物の鳴き声を合成してティラノサウルスの声を作ったそうだ。今回の成果は、恐竜研究だけでなく、今後の映画に登場する「暴君」のリアルな咆哮ほうこうシーン作りにも役立つかもしれない。

 この賞は、米国の科学雑誌編集者らが91年に創設した。「イグ」は否定を意味する英語で、「イグノーブル」(不名誉な)という言葉をもじっている。

 賞金なし、交通費も自腹、受賞スピーチで1分を超えると少女がそばに寄ってきて「退屈なの」と強制終了させるなど、ジョーク満載だ。

 とはいえ、ノーベル賞の単なるパロディーではない。

 授賞式は名門・米ハーバード大で開かれる。「カエルを磁石で浮かせる」という研究で選ばれたオランダ人科学者が、後に別の研究で「本家」を受賞した例もある。授賞式の掃除係を長年担っていた裏方役の教授も、本家の物理学賞を受賞するなど、受賞者、関係者ともに一流研究者が多く関わっている。

真面目な研究…テーマに「共通項」

 日本は米英に次いで受賞者が多い国だ。なぜなのか。

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