子宮移植のサルの妊娠・出産に成功…慶応大や東海大など、人以外の霊長類で初

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 別のサルから子宮を移植したサルの妊娠・出産に成功したと、慶応大や東海大などの研究グループが発表した。人以外の霊長類が子宮移植後に出産したとする研究成果の報告は初めてという。国際医学誌に18日掲載される。

 研究は、臓器の構造や機能が人と類似するカニクイザルで行った。移植を受けたサルは2018年5月以降、体外受精で2回妊娠したが、いずれも流産。今年1月上旬に再び妊娠を確認し、5月上旬に帝王切開で出産した。

 先天的な病気で子宮のない人や、がんなどで子宮を摘出せざるを得ない20~30歳代の女性は、国内に約6万人いると推定される。米国やスウェーデンなどでは、すでに人の子宮移植が行われており、今年10月現在で82例が実施され、37人の子どもが生まれている。

 慶大のチームは、生まれつき子宮がない「ロキタンスキー症候群」の女性を対象に、親族を提供者とする国内初の臨床研究を計画している。同大産婦人科の木須伊織・特任助教は「臨床研究の実現に向けて大きなステップになる」と話す。

 ただ、子宮移植は提供者の体の負担や、移植後に必要な免疫抑制剤の胎児への影響などが懸念される。また、国内の臓器移植は命に関わる病気が対象になっており、子宮移植には倫理的な課題も指摘されている。

 このため、日本医学会は生殖、移植医療、生命倫理の専門家による検討会を設置し、子宮移植実施の是非について議論を進めている。

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1634102 0 科学・IT 2020/11/18 00:00:00 2020/11/18 00:00:00 2020/11/18 00:00:00

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