読売新聞オンライン

メニュー

ニュース

動画

写真

スポーツ

コラム・連載・解説

発言小町

漫画

教育・受験・就活

調査研究

紙面ビューアー

その他

サービス

読売新聞のメディア

購読のお申し込み

読売新聞オンラインについて

公式SNSアカウント

カラオケ・野外で飛沫の拡散抑制、マスクの効果「富岳」が実証

メモ入力
-最大400文字まで

完了しました

 理化学研究所や神戸大などは26日、スーパーコンピューター「富岳ふがく」を使い、カラオケボックスや野外、タクシーの車内などで、新型コロナウイルスを含む飛沫ひまつが拡散する状況を検証した結果を発表した。いずれもマスク着用で拡散を抑制できたという。

カラオケボックスでは、マスクなしで歌うと30秒程度で室内に飛沫が広がる(神戸大・理研提供、鹿島建設など協力)
カラオケボックスでは、マスクなしで歌うと30秒程度で室内に飛沫が広がる(神戸大・理研提供、鹿島建設など協力)

 カラオケボックスは21立方メートルの部屋に9人が入ると想定。オフィスに比べ空気が約2倍の速さで入れ替わるが、1人が歌い出すと、約30秒で小さな飛沫(エアロゾル)が室内に広がった。マスクを着ければ、漏れる量が約3分の1に減った。

野外のバーベキューで飛沫が広がる様子。大声で話す人の右斜め後ろから弱い風が吹き、風下にいる人にも届いている(理研・神戸大提供、豊橋技術科学大など協力)
野外のバーベキューで飛沫が広がる様子。大声で話す人の右斜め後ろから弱い風が吹き、風下にいる人にも届いている(理研・神戸大提供、豊橋技術科学大など協力)

 野外は、バーベキューで10人がテーブル(縦60センチ、横120センチ)を囲む状況を想定した。1人がマスクをせずに大声で話すと、1メートル先の正面に立つ人が、飛沫全体のうち10分の1を浴びた。秒速0・5~1メートルの弱い風が吹くと、風下にいる人たちにも届いた。マスクをしていれば、いずれもほとんど届かなかった。

 このほか、走行中のタクシーは外気を取り込む設定でエアコンをつければ、1分半で車内の空気が入れ替わる一方、窓を5センチほど開けても換気の効果はあまり上がらなかった。せきをすると飛沫が車内にとどまりやすく、運転者、乗客ともマスクが必要とした。

 航空機内は空気が常時入れ替わるシステムが働き、乗客がせきをしてもマスク越しなら、飛沫の拡散がほぼ抑えられた。

 理研チームリーダーの坪倉誠・神戸大教授は「今後、飛沫から体内にウイルスが取り付く様子を再現するなど、感染リスクを分析し、より効果的な対策を示したい」と話す。

無断転載・複製を禁じます
1656013 0 科学・IT 2020/11/26 22:39:00 2020/11/27 07:15:56 2020/11/27 07:15:56 富岳のシミュレーション。カラオケボックスでは換気口の下で立って歌うと、30秒程度で室内に飛沫が広がる(神戸大・理化学研究所提供、鹿島建設・ダイキン工業・三菱総研・豊橋技術科学大・京都工芸繊維大・東京工業大・九州大協力) https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/11/20201126-OYT1I50058-T.jpg?type=thumbnail

ピックアップ

読売新聞購読申し込み

読売IDのご登録でもっと便利に

一般会員登録はこちら(無料)