除雪車をGPS搭載スマホで最適配置、作業効率化へ実証実験
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金沢市は今冬、全地球測位システム(GPS)機能を活用して除雪作業の効率化を図る実証実験を行う。除雪車の位置情報を正確に把握することで、最適な車両配置を実現する。
実験では、除雪車数台にGPS機能を搭載したスマートフォンを配備。位置情報は常時、市役所内の除雪作業本部のパソコンで確認でき、市内の積雪状況を見ながら、除雪が遅れている地域に除雪車を向かわせたり、作業員に最適な除雪ルートを指示したりする。
これまでは、市職員が除雪業務を請け負う業者に電話を入れ、除雪車の出動状況を確認していたが、GPS機能の活用で確認作業の手間が省ける。実験期間は来年3月末までで、効果が確認できれば、来年度以降も配備台数を増やすことを検討する。
市は2018年の大雪被害を受け、道路の除雪態勢を強化しており、今冬は除雪対象の道路について、優先度の高い幹線道路を1857メートル、歩道を2200メートル延長することを決定。除雪に使う機械を昨年度の580台から590台に、除雪にあたるオペレーターを632人から641人に増やすことにしている。