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誰もが知ってる・無害だが役に立たない・体の色を変える「あの昆虫」…メカニズム解明に捧げるロマン

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産業技術総合研究所 主任研究員 二橋 亮さん(42)

 赤トンボが赤いのは、なぜだろう? こんな素朴な疑問の答えとメカニズムを解明し、2012年に論文で発表した研究者だ。
 「赤トンボと呼ばれるトンボは最初は黄色で、夏から秋に雄が赤くなる」
 「トンボは童謡で『水色眼鏡』と歌われるけれど、身近な種で水色の目はシオカラトンボくらい」
 「大陸から季節風に乗って日本に来る『渡りトンボ』がいる。最近減ったのは大陸の生息環境が悪化したからではないか」……。
 トンボを語り始めると、知識があふれて途切れない。生粋のトンボ好きだ。(科学部 中村直人)

宝探しのような感覚

ふたはし・りょう 1978年生まれ。富山県出身。東京大大学院で博士号(生命科学)取得。2009年産業技術総合研究所入所。13年から現職で、京都大客員准教授、名古屋大非常勤講師などを併任した。現在は生物共生進化機構研究グループに所属する。
ふたはし・りょう 1978年生まれ。富山県出身。東京大大学院で博士号(生命科学)取得。2009年産業技術総合研究所入所。13年から現職で、京都大客員准教授、名古屋大非常勤講師などを併任した。現在は生物共生進化機構研究グループに所属する。

 旧北陸道の宿場町、富山県射水市の商店街にある鮮魚店の次男として生まれた。トンボの暮らす田んぼや水辺に恵まれ、父・弘之さんと兄・征史さんが昆虫好きという家庭に育った。「3歳の時、小さな虫捕り網でオニヤンマをつかまえた。今でも鮮明に覚えている」

 小学2年生の頃、県内では希少な「ミヤマサナエ」を自宅近くで捕まえ、博物館に持ち込んだ。すると、学芸員が「富山県のトンボ相」という本をくれた。

ミヤマサナエの雄(二橋さん撮影)
ミヤマサナエの雄(二橋さん撮影)

 トンボの写真はほとんどない本。富山で珍しい種を発見した日時や状況を記録した目録だったが、心を奪われた。

 難しい言葉は国語辞典をひき、わからなければ大人に尋ねて、暗記するほど読み込んだ。図書館の地図や航空写真で生息地を調べて父の運転で出かけ、県内未発見のトンボ探しに明け暮れた。東京大に入学しても毎週末に帰省し、トンボを追いかけた。

 「意中のトンボを狙い通りに発見できることは本当に少ないが、その分、発見した時の喜びは大きい。子ども心に、宝探しのような感覚だった。お金では買えない感動を、何度も体験させてもらった」

 その蓄積もあって、かつて76種とされた富山のトンボは、89種に増えている。

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1712876 0 科学・IT 2020/12/19 15:00:00 2020/12/19 15:00:00 2020/12/19 15:00:00 トンボの身体機能を研究する、二橋亮・産業技術総合研究所主任研究員。つくば市の産業技術総合研究所で。2020年10月13日撮影。 https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/12/20201217-OYT1I50037-T.jpg?type=thumbnail

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