宇宙開発予算、補正含め過去最大の4496億円に…有人月探査計画に参加などで
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内閣府は25日、宇宙開発関連の2021年度当初予算案が政府全体で3414億円に上り、20年度第3次補正予算案と合わせて過去最大規模の4496億円になったと発表した。補正と合算した予算額が4000億円を超えたのは初めて。

内閣府によると、21年度当初予算は前年度比13・6%増で、補正と合わせた予算額の合計も23・1%増の大幅な増額となった。
補正込みの予算額の内訳は、文部科学省が2124億円(前年度比259億円増)で、全体の5割弱を占めた。このほか防衛省553億円(同241億円増)、経済産業省187億円(同159億円増)など各省で増額が目立った。
政府は6月、新たな「宇宙基本計画」を閣議決定し、日本が参加する米国主導の有人月探査「アルテミス計画」に関連した研究開発の推進などを掲げている。井上科学技術相は25日の閣議後記者会見で、「大変力強い予算案になった」と評価した。