分岐した寒気が日本海上で合流、雪雲の連続発生で記録的大雪に
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福井県や富山県などの北陸地方を中心に記録的な大雪となったのは、朝鮮半島にある山脈で二手に分かれた冬の季節風が北陸沖の日本海上でぶつかり、帯状の雪雲を生み出す「日本海寒帯気団収束帯」(JPCZ)が発生したことが大きく影響した。
気象庁によると、7日以降、強い冬型の気圧配置が続き、8日には石川県輪島市上空5000メートル付近で氷点下40度になるなど、今シーズン最も強い寒気が列島上空を覆った。

JPCZのおおもとは、強い勢力を保つシベリア高気圧から吹き出す寒気。朝鮮半島の付け根付近にそびえる「長白山脈」に阻まれた冷たい風がいったん分岐した後、日本海上空で合流し、上昇気流となって雪雲を連続的に発生させる。
今回、北陸地方や新潟県などにJPCZが断続的にかかり続けたため、記録的大雪となった。JPCZは2018年に発生した北陸地方の記録的豪雪でも観測されている。
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