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長年の謎、猫のマタタビすりすり…ついに解明

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 猫がマタタビの葉に体をすりつけるのは、ウイルスなどを運ぶ蚊から身を守るため――。こんな研究成果を、岩手大などのチームが発表した。葉に含まれる化学物質を体毛に付けることで蚊を遠ざけているといい、論文が20日付の米科学誌「サイエンス・アドバンシズ」電子版に掲載される。

マタタビの葉に顔をこすりつける猫(岩手大提供)
マタタビの葉に顔をこすりつける猫(岩手大提供)

 猫はマタタビを見つけると、顔をすりつけたり、地面に転がったりする。この反応は江戸時代から知られていたが、なぜマタタビを好むのか、明確な理由は不明だった。

 岩手大の宮崎雅雄教授(分子生体機能学)らは、欧米で猫が好む植物に、蚊が嫌う化学物質が含まれているのに着目。マタタビの葉から、構造がよく似た「ネペタラクトール」を取り出すことに成功した。

 さらに、ネペタラクトールを頭部に塗った猫と、塗っていない猫をケージに入れ、30匹の蚊を放つ実験を実施した結果、塗った猫は体に止まる蚊の数が半減した。マタタビに反応している間、猫の脳内では幸福な気分が増す神経伝達物質が出ていることも確認できたという。

マタタビに含まれる化学物質「ネペタラクトール」に反応する天王寺動物園のジャガー(岩手大提供)
マタタビに含まれる化学物質「ネペタラクトール」に反応する天王寺動物園のジャガー(岩手大提供)

 ヒョウやジャガーなどの大型のネコ科動物にネペタラクトールを与えても、同じ反応が見られた。宮崎教授は「転げ回るのはただ喜んでいるのではなく、ネコ科の長い進化を通じて獲得した本能行動の一つだろう」と話している。

 東原とうはら和成・東京大教授(生物化学)の話「マタタビへの猫の反応は、蚊を避けるためなら合理的に説明がつく。長年の謎に対する答えになり得る成果だ」

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1785543 0 科学・IT 2021/01/21 04:00:00 2021/01/21 13:54:14 2021/01/21 13:54:14 マタタビの葉に反応を示す猫(岩手大提供) https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/01/20210121-OYT1I50007-T.jpg?type=thumbnail

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