読売新聞オンライン

メニュー

ニュース

動画

写真

スポーツ

コラム・連載・解説

発言小町

漫画

教育・受験・就活

調査研究

紙面ビューアー

その他

サービス

読売新聞のメディア

購読のお申し込み

読売新聞オンラインについて

公式SNSアカウント

モリアオガエルの泡巣、新物質の宝庫…タンパク質22種発見

メモ入力
-最大400文字まで

完了しました

 日本の固有種モリアオガエルが木の枝につくる泡状の巣から新しいたんぱく質を少なくとも22種類発見したと、和歌山県立医科大などの研究チームが発表した。一部は結合する性質があり、保湿剤などへの応用も期待されるという。

 モリアオガエルは本州の森林に生息。繁殖期の4~7月、メスが湖沼などの水面上にせり出した木の枝に分泌液を泡立てて「泡巣あわす」をつくり卵を産み付ける一方、オスが精子を注入する。オタマジャクシは泡巣を最初のエサとして育ち、自分の分泌液で壊して水面に落ちる。泡巣は表面が堅い殻となっているが、構成物質まではわかっていなかった。

木の枝に泡巣をつくるモリアオガエル(日本動物学会提供)
木の枝に泡巣をつくるモリアオガエル(日本動物学会提供)

 同大の茂里しげり康教授(化学)らは今回、大津市で採取した泡巣のアミノ酸配列を解析し、22種類の新たなたんぱく質を発見した。一部は分子同士が固く結合する性質を持っていたほか、微生物やウイルスの侵入・感染を防ぐ作用を持つ種類もあった。

 茂里教授は「泡巣は表面が固まって保水力がある。モリアオガエルは抗菌作用のある堅い殻で泡巣を快適な温度と湿度に保ちながら子を守り、栄養も効果的に与えているのだろう」と話している。新たなたんぱく質は保湿剤のほか、人の体内で薬を運ぶ際に使う微小カプセルへの応用も考えられるという。研究成果は日本動物学会誌に掲載された。

 広島大学両生類研究センターの荻野肇教授(進化発生生物学)の話「在来の両生類を対象にしたユニークな研究。新たなたんぱく質の遺伝子の研究が進めば、脊椎動物の進化過程の解明につながるかもしれない」

無断転載・複製を禁じます
1817386 0 科学・IT 2021/02/03 15:00:00 2021/02/03 22:32:15 2021/02/03 22:32:15 木の枝に泡状の巣をつくるモリアオガエル(日本動物学会提供) https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/02/20210203-OYT1I50048-T.jpg?type=thumbnail

ピックアップ

読売新聞購読申し込み

読売IDのご登録でもっと便利に

一般会員登録はこちら(無料)