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異例だった「2月2日」の節分、実は将来主流に

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 [New門]は、旬のニュースを記者が解き明かすコーナーです。今回のテーマは「節分」。

 

 節分に「鬼は外」と豆をまく習わしは、疫病退散の儀式が起源とされる。今年はコロナ禍に加え、映画が大ヒットした「鬼滅きめつやいば」ブームも手伝い、例年以上に関心が高まった。さらにもう一つ、124年ぶりに節分が「2月2日」になったことでも注目された。でも一体なぜ、いつも同じ日ではないのだろうか。

立春の前日 2月3日とは限らない

 「恵方巻きを売り出すけれど、協会のサイトでは2日となっている。間違いでは?」(スーパー店長)、「いつも通り3日に豆まきをしてもバチは当たりませんよね」(幼稚園教諭)……。

 一般社団法人「日本記念日協会」には、今年に入って節分関連の問い合わせが相次いだ。同協会の加瀬清志・代表理事(68)は「長年の慣れで、節分は2月3日と思い込んでいた人が多かったようで」と苦笑いする。

 節分は「立春」の前日を指す。大みそかと同様、新たな春を迎える大事な日だ。だが、過去をひもとけば、今年のように「2月2日」だったこともあれば、37年前のように「2月4日」にずれ込んだこともあった。

1年は365・2422日 端数でずれる

 立春や節分は、端午の節句(5月5日)や七夕(7月7日)のように日が定まっているわけではない。立春をはじめ啓蟄けいちつ芒種ぼうしゅなど季節の節目を示す「二十四節気」は、その古式ゆかしい響きとはうらはらに、国立天文台が厳密に計算した地球と太陽の位置関係から決めている。

 これらの日付がずれるのは、地球が太陽を1周するのにかかる時間、つまり1年が365日ぴったりではなく約365.2422日で、端数(6時間弱)を持つからだ。放っておけば暦に混乱を来してしまうため、人類は古来、ずれと闘い続けてきた。

 1年を365日とする暦を作ったのは、約6000年前の古代エジプト人だ。4年に1日ほどずれるため、古代ローマのユリウス・カエサルは、4年ごとに366日の「うるう年」とする暦(ユリウス暦)を導入した。

 紀元前45年から1600年間以上も欧州でこの暦が使われたが、約128年に1日ずれるため、16世紀中頃には暦の日付と季節のずれが10日ほどになってしまった。そこで当時のローマ教皇グレゴリウス13世は、日付を補正した上で、うるう年のうち1900年のように100で割れる年は平年に、2000年のように400で割れる年はうるう年のままとした。400年に3回、うるう年を間引くことで、ずれは3200年余りで1日にまで激減した。これが現行の暦(グレゴリオ暦)だ。

 こうしたずれと補正によって、今後は2057年まで、4年に1回ずつ節分が2月2日になる。その後は2月2日の割合がさらに増え、2100年までは4年に2~3回ずつになる。つまり、異例だった今年の節分の日付が、将来は主流に打って変わるのだ。

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1850474 0 科学・IT 2021/02/18 05:00:00 2021/02/18 06:06:51 2021/02/18 06:06:51 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/02/20210217-OYT1I50070-T.jpg?type=thumbnail

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