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ウミウシの仲間、首元で自ら体切り落とし再生…女子大院生ら発見し米科学誌に論文

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ウミウシの研究に取り組む三藤さん(奈良市で)
ウミウシの研究に取り組む三藤さん(奈良市で)

 奈良女子大大学院人間文化総合科学研究科の三藤清香さん(25)と遊佐陽一教授(55)が、海にすむ軟体動物・ウミウシの仲間が、心臓を含む体の大部分を切り落とした後に、失った部分を再生させる現象を発見し、論文が米科学誌「カレント・バイオロジー」に掲載された。(萩原大輔)

自ら体を切り落としたコノハミドリガイ(三藤さん提供)
自ら体を切り落としたコノハミドリガイ(三藤さん提供)

 体を切り落とす現象は、両生類やトカゲ類、節足動物などでみられるが、多くは尾や脚など体の末端部分。三藤さんは「複雑な構造を持つ動物が、体の大部分を切り落とし、再生するのが確認されたのは、初めてではないか」としている。

 三藤さんは2018年の夏、研究室で生態を研究するために飼育していた、ウミウシの一種のコノハミドリガイが、頭部の下から分かれているのを、偶然発見し、研究を始めた。

 その結果、飼育していた15個体のうち5個体と、海で採集した1個体が、首元で自らの体を切り落とした。いずれも、心臓は体側に残っていたという。頭側は1週間ほどで心臓など体部の再生を始め、約3週間でほぼ完全な体になった。

 別のウミウシの一種のクロミドリガイでも、小型甲殻類の一種・カイアシ類に寄生された82個体中3個体で、体を切り落として再生するのを確認。寄生されていない個体では、切り落とすことはなかった。

 三藤さんは、クロミドリガイは、カイアシ類に寄生されると産卵が抑制されるため、体から排除しようとするためではないかと推測している。「最初に体が切れているのを見たときはびっくりした。再生できると思わず、死ぬのかと観察していたが、頭だけでも元気そうで、再生して再び驚いた」と振り返り、「再生の原理を解明し、将来の再生医療に応用できればいいと思う」と話した。

 また、遊佐教授は「三藤さんが、普段から一生懸命観察していたことが、今回の発見につながった」と評価した。

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1984690 0 科学・IT 2021/04/14 13:47:00 2021/04/14 19:11:53 2021/04/14 19:11:53 ウミウシが入った水槽を持つ三藤さん https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/04/20210414-OYT1I50028-T.jpg?type=thumbnail

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