読売新聞オンライン

メニュー

ニュース

動画

写真

スポーツ

コラム・連載・解説

発言小町

漫画

教育・受験・就活

調査研究

紙面ビューアー

その他

サービス

読売新聞のメディア

購読のお申し込み

読売新聞オンラインについて

公式SNSアカウント

台風19号進路予測、大幅なズレの原因は「低気圧を過大評価」

メモ入力
-最大400文字まで

完了しました

 東日本を中心に甚大な被害が出た2019年10月の台風19号で、気象庁による台風の進路予測が実際より西寄りに大幅にずれたのは、フィリピン海上で発生した低気圧の過大評価が原因だったと、京都大防災研究所の榎本剛教授(気象力学)らのチームが発表した。論文が20日、日本気象学会の専門誌に掲載された。

 台風19号は19年10月12日夜に静岡県の伊豆半島に上陸。関東地方を通過するコースを進み、長野県の千曲川の堤防が決壊するなど、各地で浸水被害が出た。

 チームが、気象庁のデータを調べると、当初は伊豆半島への上陸を予想していたが、上陸3日前の9日午後9時の時点で、西に約200キロ・メートル離れた愛知県の渥美半島付近に上陸すると予測を変えた。気象庁は、台風の南東にできた初期の低気圧が発達して東風が強まり、台風を西側に押し流すとみていたが、実際には予測ほど発達しなかったという。

 フィリピン海上の大気の状態は、主に人工衛星の雲の映像をもとに分析しているが、詳細な把握は難しい。榎本教授は「正確な予測のためには船舶や航空機を使った現場観測に力を入れる必要がある」と指摘する。気象庁の担当者は「予測精度の向上のため、観測網を充実させていきたい」と話した。

 琉球大の伊藤耕介准教授(気象学)の話「現在の台風進路予測の弱点をあぶり出した評価できる研究だ。台風の進路を正確に予測できれば、早めの避難や警戒につなげられる」

無断転載・複製を禁じます
1997868 0 科学・IT 2021/04/20 14:49:00 2021/04/20 15:01:44 2021/04/20 15:01:44

ピックアップ

読売新聞購読申し込み

読売IDのご登録でもっと便利に

一般会員登録はこちら(無料)