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【ワシントン=船越翔】米宇宙船アポロ11号が人類初の月面着陸に成功した際、軌道上の司令船にとどまる任務を果たしたマイケル・コリンズさんが28日亡くなったと、米航空宇宙局(NASA)が発表した。90歳だった。家族によると、がんを患っていたという。

コリンズさんはローマ生まれ。米空軍などを経て1963年、NASAの宇宙飛行士に選ばれた。69年7月、ニール・アームストロング船長(2012年死去)、バズ・オルドリン飛行士(91)と3人でアポロ11号に搭乗。コリンズさんは月を周回する司令船に1人で約28時間待機し、着陸船で月面に降りた2人を回収して地球に帰還した。
月面着陸という華々しい活躍の裏方に徹したことから、「史上最も孤独だった男」「忘れられた飛行士」とも呼ばれた。帰還後は、ワシントンのスミソニアン航空宇宙博物館長などを務めた。NASAは声明で「我々は本当の先駆者を失った」と追悼の意を表した。