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【独自】住宅が倒壊する「風速50m以上」、気象庁が新指標…強まる台風へ注意喚起

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 天気予報などに用いる風の強さの指標について、気象庁は平均風速の最大クラスとして「50メートル以上」を新設し、住宅の著しい変形・倒壊といった具体的影響を示す方針を固めた。これまでは「40メートル以上」が最大だったが、地球温暖化で激甚化する台風被害への注意喚起が必要と判断した。台風シーズンが本格化する今年夏~秋の導入を目指す。

 指標は平均風速を強さごとに7段階に分け、人や車、建物などへの影響を示したもので、「多くの樹木が倒れる」(平均風速35メートル以上)、「何かにつかまらないと立っていられない」(同20メートル以上)などと表記されている。

 気象庁は今回、竜巻など突風の強さを示す別の指標を参考に「50メートル以上」の影響を示す表現を検討する。別の指標には「木造住宅が著しく変形、倒壊する」「鉄筋コンクリート造の集合住宅で、ベランダの手すりが広範囲でゆがむ」などの表現があり、これらを軸に内容を詰める方針だ。

 気象庁のまとめによると、50メートル以上の観測記録があるのは、静岡県・富士山(72・5メートル)、高知県・室戸岬(69・8メートル)、沖縄県・宮古島(60・8メートル)など全国9地点。大半は地形的に風が強まりやすい山や、大型台風が襲来しやすい地域となっている。

 しかし、温暖化の影響で、今後は日本付近に到達する台風の勢力が強くなると予測されており、50メートル以上の猛烈な風に見舞われる地域が広がる恐れがある。

昨年9月の台風10号で倒壊した家屋。地球温暖化の影響で、今後台風の勢力が強まると予測されている(鹿児島県枕崎市で)
昨年9月の台風10号で倒壊した家屋。地球温暖化の影響で、今後台風の勢力が強まると予測されている(鹿児島県枕崎市で)

 昨年9月には、九州に接近中の台風10号が平均風速50メートル以上に達する恐れがあるとして、気象庁が一時、「特別警報級」の警戒を呼びかけたが、従来の指標では甚大な影響を十分に伝えることが困難だった。

 気象庁の有識者検討会が同3月、暴風によって起こり得る被害をわかりやすく伝えることなどを求める報告書をまとめていたこともあり、今年の台風シーズンから新たな区分を設けることにした。

 気象庁の担当者は「台風などの暴風災害に備えてもらうためには、風速が強まることでどの程度危険が増すのか、正しく伝える必要がある。風への備えを見直す機会にしてほしい」と話している。

 ◆平均風速=10分間に吹く風の平均的な速さ。気象庁は、これを秒速で表記するよう定めている。3秒間の風速を平均したものは「瞬間風速」と呼ばれ、平均風速の1・5~3倍程度に達することがある。

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2086437 0 科学・IT 2021/05/29 15:00:00 2021/05/29 15:00:00 2021/05/29 15:00:00 強風などの影響で倒壊した空き家(7日午前9時56分、鹿児島県枕崎市で)=浦上太介撮影強風などの影響で倒壊した家(7日午前9時56分、鹿児島県枕崎市で)=浦上太介撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/05/20210529-OYT1I50055-T.jpg?type=thumbnail

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