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土石流「時速40キロほど」の泥流型か…複数回にわたり流出するのも特徴

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 未曽有の大災害となった静岡県熱海市の土石流。現場で何が起きたのか。東京大学の太田猛彦名誉教授(79)(砂防工学)に聞いた。(聞き手・石橋円)

土石流の被害を受けた伊豆山地区(5日、静岡県熱海市で、読売ヘリから)=米山要撮影
土石流の被害を受けた伊豆山地区(5日、静岡県熱海市で、読売ヘリから)=米山要撮影

 ――今回の土石流の特徴は。

 たくさんの水分を含んだ泥水が波のように押し寄せる「泥流型」と言っていい。流れるスピードは時速40キロほどに見える。沢の斜面などを削りながら下るので、泥の流量がだんだんと多くなる。複数回にわたり流出するのも特徴の一つだ。

 ――発生した原因は。

 長く降り続いた雨が原因だろう。土地の水分量が飽和状態になり、土石流になったと推測される。

 ――予測は困難か。

 発生場所の予測は可能だが、発生時間まで予測するのは非常に難しい。地下の状態をつぶさに確認することが容易ではないからだ。ただ、土壌に染み込んだ雨水の量は把握できる。これらの指標から危険と判断し、住民に避難を促すことはできるだろう。

 ――被害を最小限に抑えるには。

 雨が多く傾斜地が多い日本で土砂災害への備えは宿命といってもいい。毎年のように土砂災害は起きるが、「自分の住んでいる場所では起きない」と思いがちだ。自分事と捉えている人はどれくらいいるだろう。「長雨や大雨の際は早めに避難する」といった防災意識の向上が大切だ。

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2182474 0 科学・IT 2021/07/06 10:05:00 2021/07/06 10:05:00 2021/07/06 10:05:00 土石流の被害を受けた現場(5日午前11時49分、静岡県熱海市で、本社ヘリから)=米山要撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/07/20210706-OYT1I50033-T.jpg?type=thumbnail

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