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狭い流路、破壊力増した土石流…高さ5mに達し建物次々倒壊

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 静岡県熱海市で発生した土石流について、京都大の竹林洋史准教授(砂防工学)が5、6の両日、被災地を調査した。流路となった谷間は幅が狭く、土石流が広がらずに勢いが集中したため、木造住宅を次々に倒壊させるほどの破壊力となったとの見方を示した。

 竹林准教授が住宅の被災状況を調べたところ、流路にあった木造住宅の多くが全半壊する一方、鉄筋コンクリート造や、流路から数メートル外れた木造では被害が一部にとどまっていた。泥の痕跡から、土石流は高さ約5メートルに達し、建物に衝突しながら波がうねるように流れていた様子がうかがえた。

土石流が海岸まで一気に下ったとみられる熱海市の災害現場(5日、読売ヘリから)
土石流が海岸まで一気に下ったとみられる熱海市の災害現場(5日、読売ヘリから)

 泥の粒子は、直径1ミリ・メートル未満の黒っぽい土が大半で、含まれる岩や石が少なく、火山島の伊豆大島で2013年に起きた土石流と似た形態だったという。今後、現地で採取した泥を分析し、当時の状況を再現するシミュレーションに生かすとしている。

 竹林准教授は「一つの渓流から生じたものとしては土砂量が多く、規模が大きい」と指摘。「巻き込んだ土砂がより多かったり、流木がもっと交じったりしていれば、被害が拡大していた恐れがある」と語った。

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2184882 0 科学・IT 2021/07/06 22:59:00 2021/07/07 00:07:52 2021/07/07 00:07:52 土石流の被害を受けた伊豆山の現場(5日午後4時10分、静岡県熱海市で、本社ヘリから)=米山要撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/07/20210706-OYT1I50142-T.jpg?type=thumbnail

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