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マウスのES細胞から卵子を作製、九大など成功…不妊治療に活用期待

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 様々な細胞に変化できるマウスのES細胞(胚性幹細胞)から卵巣の組織を作り、試験管内で正常な卵子を作ることに成功したと、九州大の林克彦教授(生殖生物学)らの研究チームが発表した。不妊治療の研究に役立つ可能性がある。米科学誌サイエンスに16日、論文が掲載される。

 卵子は、卵巣内の「卵胞」と呼ばれる細胞の塊の中で成熟する。チームはマウスのES細胞を変化させ、卵子や精子になる「始原生殖細胞」と、卵巣組織になる細胞をそれぞれ作製した。

 両方の細胞を混ぜて培養すると卵胞ができ、約5週間で卵子ができた。この卵子に精子をかけて受精させ、マウスの子宮に移植すると、5・2%の割合で正常なマウスが誕生したという。

 林教授らは2016年、マウスのiPS細胞(人工多能性幹細胞)から始原生殖細胞を作製し、体外で卵子を作ることに成功したと公表した。この時点では、卵巣組織になる細胞はマウスの胎児から摘出して使っていた。

 林教授は「様々な動物で胎児を使わずに卵子を作ることが、理論的に可能になった。絶滅危惧種の保護にもつながる」と話す。今回の研究で、ES細胞の代わりにiPS細胞を使っても、卵巣組織に似た細胞ができたという。

 現在、国の指針で、人のiPS細胞などから作った精子や卵子を受精させる研究は認められていない。北海道大の石井哲也教授(生命倫理)は、「マウスのES細胞から卵巣組織や卵子ができたなら、人のiPS細胞でできるのも時間の問題だ。この技術を人でどこまで使ってよいのか、科学と倫理の両面で早急な議論が必要だ」と話している。

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