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ノーベル物理学賞に真鍋淑郎氏…温室効果ガスが気候変動に与える影響などを予測

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ノーベル物理学賞受賞が決まった真鍋淑郎さん(2013年1月29日撮影)
ノーベル物理学賞受賞が決まった真鍋淑郎さん(2013年1月29日撮影)

 スウェーデン王立科学アカデミーは5日、2021年のノーベル物理学賞を、地球の気候変動予測の道を開いた真鍋 淑郎しゅくろう ・米プリンストン大上席研究員(90)らに授与すると発表した。高性能のコンピューターを駆使し、二酸化炭素(CO2)などの温室効果ガスが、地球規模の気候変動に与える影響などを予測した先駆的な研究が評価された。

 真鍋氏への授賞理由は「地球温暖化を予測する地球気候モデルの開発」で、気候学分野での物理学賞受賞は初めてだ。

 同時受賞するのは独伊の2研究者。独マックスプランク気象研究所のクラウス・ハッセルマン教授(89)は、真鍋氏の研究を発展させた。伊ローマ・サピエンツァ大のジョルジョ・パリージ教授(73)は、真鍋氏らの研究とは別に、原子の振る舞いなどの複雑な現象に規則性を見いだし、数式で理論化した。

 真鍋氏は1958年、米気象局(当時)の研究員として渡米。67年に高速コンピューターを使い、大気の運動と気温との関係を定めるモデルを開発し、「CO2が2倍に増えると地上気温が2・36度上昇する」との予測を明らかにした。

 さらに、89年には大気、海洋、陸上の気象が互いに与える影響を組み込んだ本格的な温暖化予測に成功。成果は、世界の科学者らでつくる国連の「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」が翌90年に発表した第1次評価報告書に取り入れられた。人間の活動と温暖化との関係を明らかにしたIPCCは2007年、ノーベル平和賞を受賞した。

 真鍋氏は1997年から4年間、日本国内で温暖化を研究するチームも率いた。真鍋氏は、取材に「信じられない気分だ。今ほど気候変動が重要視されている時代はない」と語った。

 日本人のノーベル賞受賞は2年ぶりで、28人目(うち米国籍は真鍋氏含めて3人)。物理学賞は15年の梶田隆章・東京大卓越教授に続き、6年ぶり12人目となる。90歳での受賞は、日本人最高齢だ。

 賞金は1000万スウェーデン・クローナ(約1億2700万円)で、真鍋氏には4分の1が贈られる。授賞式は、12月10日にストックホルムで行われる。新型コロナ対策のため、受賞者は居住国でメダルなどを受け取る。

  真鍋淑郎(まなべ・しゅくろう)氏 =1931年、愛媛県生まれ。東京大理学部卒、同大で博士号取得。58年に渡米し、米海洋大気局上席気象研究員、米プリンストン大客員教授を歴任。科学技術庁(現・文部科学省)の地球フロンティア研究システム地球温暖化予測研究領域長も務めた。2015年に米ベンジャミン・フランクリン・メダル、18年にスウェーデンのクラフォード賞を受賞した。

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2420392 0 科学・IT 2021/10/05 18:58:00 2021/10/06 01:19:13 2021/10/06 01:19:13 米海洋大気局(NOAA)の真鍋淑郎氏(81)(現プリンストン大)。2013年1月29日撮影。同年8月11日朝刊[気候変動パネル・IPCC]先駆者たち(1)掲載。 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/10/20211005-OYT1I50158-T-e1633433219471.jpg?type=thumbnail

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