ゲノム編集トマト、甘さが3割アップ…名古屋大など開発・実の大きさ変わらず

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 遺伝子を効率良く改変するゲノム編集技術で、糖度を約3割高めたトマトを作ることに成功したと、名古屋大の白武勝裕准教授(園芸生理学)らの研究チームが発表した。甘いトマトは収穫量が少なく高価だが、より手に届きやすくなる可能性があるという。論文が国際科学誌「サイエンティフィック・リポーツ」に掲載された。

ゲノム編集で糖度を高めたトマト(右)。従来のトマト(左)と見た目は変わらない(白武准教授提供)
ゲノム編集で糖度を高めたトマト(右)。従来のトマト(左)と見た目は変わらない(白武准教授提供)

 チームは、光合成で作られた糖分が、葉から実に運ばれる過程に関わる遺伝子「インベルターゼインヒビター」に着目した。この遺伝子をゲノム編集で壊すと、実に糖分が蓄積されやすくなり、糖度が5度から6・5度に上昇した。

 従来の高糖度トマトは、与える水量を限界まで絞るなど高度な栽培技術が必要で、実の大きさが半分以下になることもあった。今回の手法では通常の方法で栽培でき、大きさも変わらないという。

 白武准教授は「将来的には種苗会社などを通じて販売を目指したい」と話している。血圧の上昇を抑える働きがある「 GABAギャバ 」の量を増やしたゲノム編集トマトは、国内企業が9月から市販している。

  村中俊哉・大阪大教授 (植物代謝工学) の話 「これまでに蓄積された知見を生かした成果だ。今後も、ゲノム編集による品種改良の広がりが期待できる」

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