使い道なさそうな「排せつ物」実は可能性の宝庫…バランスよい栄養分、野菜栽培に活用

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 神奈川県の「カワスイ 川崎水族館」(川崎市川崎区)が、飼育しているカピバラの排せつ物を使い、餌となる野菜を栽培する展示を始めた。化学肥料を必要としない環境に優しい取り組みで、世界初の試みだという。同水族館では「生き物を通じて環境に関心を持ってもらえたら」としている。

カピバラの排せつ物を利用した水耕栽培の展示(川崎市川崎区のカワスイ 川崎水族館で)
カピバラの排せつ物を利用した水耕栽培の展示(川崎市川崎区のカワスイ 川崎水族館で)

 この展示は、川崎市のバイオベンチャー企業「ティエラポニカ」と協力して実施している。同社によると、カピバラの排せつ物に、植物にとっての栄養がバランスよく含まれていることが判明。同社の微生物を活用する技術を生かし、3匹いるカピバラ用のトイレにたまった排せつ物が溶け込んだ水を分解し、水耕栽培で使える養液を作る。

栽培された野菜を食べるカピバラ(川崎市川崎区のカワスイ 川崎水族館で)
栽培された野菜を食べるカピバラ(川崎市川崎区のカワスイ 川崎水族館で)

 同水族館の裏側が見える「アグア・ラボ」エリアに、作付面積約1平方メートルの装置を先月末に設置。小松菜とチンゲンサイの種を養液につけ、1か月ほどで計約130束が育っているという。育った野菜はカピバラやナマケモノ、イグアナなどに与えており、今後はサニーレタスなども育てる予定だ。与えたえさは再び排せつ物として養液のもとにする。

 飼育員の吉本雄一さん(29)は「一見すると使い道のなさそうな排せつ物だが、実はいろんな可能性が詰まっている。今後も活用方法を増やしたい」と話す。

 装置は同エリアからガラス越しに見えるほか、「バックヤードツアー」でも詳しく知ることができる。また育った野菜は、カピバラの餌やり体験で与えることもできる。

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使い方
2559267 0 科学・IT 2021/11/30 13:23:00 2021/11/30 13:23:00 2021/11/30 13:23:00 栽培された野菜を食べるカピバラ(10日午後2時36分、川崎市川崎区のカワスイ 川崎水族館で)=村松魁成撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/11/20211128-OYT1I50094-T.jpg?type=thumbnail

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