日本人の月面着陸「20年代後半、米以外で初」…宇宙開発先進国の地位固め狙う

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 政府は、日本人宇宙飛行士の月面着陸を2020年代後半に実現させる方針を固めた。28日の政府・宇宙開発戦略本部で本部長の岸田首相が表明し、宇宙基本計画の工程表を改訂して盛り込む。米国に続く有人月探査で、宇宙開発先進国の地位を固めることが狙いだ。

 米国は、有人月探査「アルテミス計画」で25年以降の米飛行士の月面着陸を目指している。日本は米国主導の同計画に参加しており、月上空に新たに建設される有人基地「ゲートウェイ」に物資を運ぶ新型の無人補給船や、月面探査車の開発などで貢献する。日本人飛行士は、月を周回するゲートウェイから、着陸船で月面に降り立つ見込みだ。

 宇宙基本計画の工程表は、国際情勢などに応じて毎年改訂している。改訂版の工程表には、日本人の月面着陸について「2020年代後半の実現を目指す」と初めて目標時期を盛り込み、「米国人以外で初」となることを狙うと明記する。

 日本の強い意志を国内外に示したうえで米主導の計画に貢献し、早期に月面着陸を実現させる狙いもある。欧州やカナダもアルテミス計画に参加し、月面着陸を目指している。

 工程表ではほかに、多数の小型レーダー衛星による日本独自の観測網(衛星コンステレーション)を25年度までに構築するとした。また、天気に影響されずに発電ができる「宇宙太陽光発電」の実現に向け、25年度をめどに宇宙空間から地上への送電技術の実証を目指すことも盛り込んだ。

 工程表について小林科学技術相は21日の記者会見で「どこで勝負するのか優先順位をつけるべきだ」と述べ、目標をより具体化させる必要性を指摘していた。

 宇宙航空研究開発機構( JAXAジャクサ )は13年ぶりに日本人飛行士の新規募集を始めており、選ばれた飛行士が月面着陸をする可能性がある。

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