「震度6強」と昨年2月の地震、同じ震源でも関連性不明…SNSには「人工地震?」の投稿も

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 3月16日深夜に発生した福島県沖を震源としたマグニチュード(M)7.4の地震について、「人工地震ではないか」という投稿がSNS上で見られた。確かに、今回の地震は昨年2月13日に起きたM7.3の同規模の地震と震源がほぼ同じで、何かがその場所にありそうに思える。もちろん、専門家の意見は「今回は、人工地震はありえない」で一致する。ただ、二つの地震の関連性については結論が出ておらず、地底で起きる地震のメカニズムにはまだまだ謎が多そうだ。(科学部 松田晋一郎、村上和史)

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震災以来80回…東北沖でM6以上


 2011年3月11日の東日本大震災でM9.0の巨大地震が起きて以来、東北地方の東方沖ではM6.0以上で、震度4以上を観測した大きな地震が約80回起きている。しかし、そのすべてがM9.0の「余震」というわけではない。付近には日本海溝があり、もともと地震活動が活発な領域だ。海側のプレート(岩板)が陸側のプレートの下にもぐりこむことでひずみがたまり、時々そのひずみが解放されたり、プレート内部が割れたりする際に地震が発生する。

 今回と1年前の地震は、震源の深さが55~57キロメートルと近く、いずれも海側のプレート内部が破壊される「スラブ内地震」だった。断層のズレがはじまる震源の位置も7.5キロメートルしか離れていない。しかし、プレート内で破壊が進んだ方向は異なっている。今回は北向き、1年前は南西向きだった。今回の地震では、1年前の地震とは違う場所のひずみが解放されたと見られるが、政府の地震調査委員会は「二つの地震の関連性はわからない」としている。

 一方、東北大学の遠田晋次教授は、東日本大震災の後、震源域の周辺では地震活動が活発な状態が続いており、二つの地震は関連性が強いと考えている。

 しかも、今回の地震の2分前には、約2キロメートルしか離れていない場所で、M6.1の地震も起きている。

 地震の規模から逆算すると、2分前の地震で壊れた断層の大きさは5キロメートル四方程度と考えられるといい、遠田教授は、「証明することは難しいが、これだけ近くで起きているのだから、2分前の地震が福島県沖地震を誘発した可能性がある」と話している。

 遠田教授によると、「前震―本震型」と呼ばれるこのようなケースは珍しくない。2016年4月に最大震度7を記録した熊本地震では、前震(M6.5)の28時間後に、本震(M7.3)が起きた。

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2869485 0 科学・IT 2022/03/27 08:49:00 2022/03/27 13:53:32 2022/03/27 13:53:32 https://www.yomiuri.co.jp/media/2022/03/20220326-OYT1I50074-T.jpg?type=thumbnail

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