東北大が火星探査用ヘリ開発へ…薄い大気再現できる学内の風洞装置に注目したNASAと共同で

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 東北大は、米航空宇宙局(NASA)と共同し、新たな火星探査用ヘリコプターの開発に乗り出すと発表した。火星の大気環境を再現できる同大の風洞装置を活用する。今秋にもヘリの翼の性能を調べる実験を始める計画だ。

 NASAは2030年代以降に有人の火星探査を計画している。昨年4月には火星で小型ヘリ「インジェニュイティ」の飛行に成功。現在は、観測や荷物の運搬などの性能が高いヘリの開発を進めている。

大気の薄い火星の環境を再現できる東北大の風洞装置。装置内で強風を起こし、空気の流れを調べる(東北大提供)
大気の薄い火星の環境を再現できる東北大の風洞装置。装置内で強風を起こし、空気の流れを調べる(東北大提供)

 こうした状況で、NASAは東北大の風洞装置に注目した。火星の極めて薄い大気を再現しながら強風を起こせる世界でも珍しい装置だ。実験では、NASAが開発した翼の一部を風洞装置に持ち込み、翼の周辺の空気の流れや抵抗を計測する。データを翼の設計や素材の改良に生かすという。

 実験を担当する野々村拓・東北大准教授(実験空気力学)は「これまでの知見や経験を共同研究に生かしたい。成果は日本の宇宙探査にも役立つはずだ」と話す。

 火星圏探査を巡り、日本は火星の衛星「フォボス」から試料を持ち帰る「MMX計画」を進めている。中国も30年をメドに火星の試料を地球に持ち帰る方針を示すなど、国際競争が激しくなっている。

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